明治大1年CTB児玉樹・初先発「自分の成長がチームの成長に」 | ラグビージャパン365

明治大1年CTB児玉樹・初先発「自分の成長がチームの成長に」

2018/10/04

文●斉藤健仁


対抗戦の開幕戦はベンチスタートだったルーキーのCTB児玉樹。日体大戦は、対抗戦で初めて12番を背負って先発した。

尊敬している梶村さんの背番号、特別な思いがあった

――対抗戦初先発でした。


すごく緊張して、昨日の練習とかは固くなっていました。明治大のスタメンとして試合に立ったら堂々とプレーしないといけないと思い、前半はアグレッシブに持ち味だそうと思って、攻撃的にプレーできたと思います。


――開幕戦はリザーブでしたが、2戦目で先発です。


こうしてチャンスもらえて、気持ち高ぶっていました。尊敬している(昨年まで明治大にいた)梶村(祐介・サントリー)選手の番号を着させてもらって、特別な思いもあって、だからこそもっとアグレッシブにプレーしたかった。

明治大入ってから、梶村さんと一度ご飯にいかせてもらっていろんな話聞かせてもらいました。マインドセットのところを日々の練習から意識するというところがまだ自分には足らないです。

短い1時間という日々の限られた練習の中で、どれだけアグレッシブになれるかということは全然違うと思います。自分が苦手なプレーを練習でどんどんやっていかないと試合で出すことができない。そういう話を梶村さんに聞いて、自分からどんどん練習に参加してミスしても次どうしようかということが学んだ

大学に入った当初は、苦手なハンドリングとかは(明治大の)レベルについていけなかった。今では(ハンドリングの練習に)入れるようになった。梶村さんの話を聞いてマインドセットが変わりました。


――梶村選手を尊敬している理由は?


体格は自分より小さいですが、アグレッシブさもあり、スキルも高い。サントリーに入ってから(ルーキーですが)開幕戦でMOMに選ばれるすごい選手です。常に目指してやっていきたい。


――初先発の手応えは


雨で天候が悪かったのでスレスレでもらうのではなく、早めにもらって勝負するということを意識して突破できて、(石井のトライにつながる)ラストパスは良かったと思います。

相手のDFが出てくるところに早めにボールをもらって、ずらしてラインブレイクできたが、これが継続できればよかった。

後半、攻撃が手詰りになったとき、いつも通りギリギリでボールをもらってノックオンになってしまった。手詰まったときこそ、冷静になって、今日のターゲットにしていたことをやり遂げることが必要でした。

明治のアタックラインはゲインラインを相手より取っていくとうことで、スレスレの方が多いのですが、焦ってしまったとき、(いつもと同じように)ちょっと浅くなってしまった。 雨の日なので、相手のディフェンスが出てくることもわかっていたのですが、ボールのもらい方が悪かったことは反省しています。


――今日は12番でしたが、13番的な動きもしていました。


セットアタックは12番、ディフェンスは13番でした。タックル外されたことが今日の課題です。


――児玉選手以外に4人も1年生がリザーブでした。


春に試合に出ていた人もいたが、みんなで『対抗戦は全然違う』という話をしていました。緊張感が全然違います。春も負けられない試合でしたが、対抗戦は大学選手権優勝に直結しています。春と同じマインドでやっていたら勝てないと感じています。試合に出ている自分が1年生にそういったことを浸透させていけば、もっといいチームになると思います。

(コーチ陣からは)『自分の強みを出せばチームに一番貢献できる』と言われています。監督やコーチには(ボールを)ゲインラインよりも前に出すことが求められています。また大学に入ってからディフェンスもよく教えてもらっていて、自分の中では良くなったと思います。外国人選手とか大きい相手に対して実践する機会はなかったですが、1週間で修正できるところもあると思いますし、いかに練習で実践できるか大事です。もう1回マインドセットを変えて来週の筑波大戦に備えたい。


すごいチャンスを与えられている。恐れず、アグレッシブにやりたい



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