詳解・レッズ戦の3トライ―アタッキングラグビーを自負するサンウルブズらしい見事なトライだった | ラグビージャパン365

詳解・レッズ戦の3トライ―アタッキングラグビーを自負するサンウルブズらしい見事なトライだった

2018/05/18

解説●斉藤健仁


ついにファン待望の瞬間がやってきた。

5月12日(土)、東京・秩父宮ラグビー場で、サンウルブズがレッズを63-28で下し、10戦目にして今季初勝利を挙げた。オーストラリア勢からの初の白星であり、63得点はチーム史上最多得点だった。

1つ目のトライ|前半30分

12本のプレースキックを決めて、トライも挙げたSOパーカー

12本のプレースキックを決めて、トライも挙げたSOパーカー


SOヘイデン・パーカーのキック成功率が100%(12本中12本決めた)、ディフェンスが良かったなどポジティブな面はいろいろあるが、セットプレーが安定し、しっかりと自分たちの攻撃を見せて6トライを挙げたことが勝利に大きくつながった。

そこで3つのトライを図解で詳しく紹介したい(残り3つのトライはFBジェイソン・エミリーがインターセプトから相手の反則を誘いペナルティートライ。さらに試合終了間際、数的有利な状況でSH田中史朗、SO田村優の飛ばしパスからWTBホセア・サウマキが2トライを挙げた)。



サンウルブズの1つ目のトライは12−14とリードされた前半30分だった。相手のキックをFBセミシ・マシレワがキャッチし、ボールを継続。サンウルブズはポッドで左サイドをボールをリサイクル。

そして左サイドにラックができたとき、ラックの横にはFWのシェイプに3人(PR浅原拓真、LOグラント・ハッティング、PRクレイグ・ミラー)、NO8姫野和樹が走りこみつつ、さらにしっかりとリンケージしてSOパーカーが立っていた。

パーカーの横にもHO堀江翔太、CTBティモシー・ラファエレ、LOヴィンピー・ファンデルヴァルトもしっかりとポジショニングしていた。

相手ディフェンスは「そろそろ外に展開するのでは?」と思っていたはずだ。SH流からLOにパスが入る。そのとき、相手はPRミラーはあまり警戒していなかったかもしれない。

LOハッティングはSOミラーへのパスではなく、真横にいたPRミラーへパス。PRミラーが突破し大きくゲインし、最後はLOハッティングが中央右にトライ。

ボールを継続した上で、パサーにたくさんのオプションがあったことで、相手の隙を突き、それがトライにつながったと言えよう。

 

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