6月26日、都内にあるラグビーダイナ―・ノーサイドクラブで練習生からサンウルブズスコッド入りを果たし、スーパーラグビーデビューを果たした木村貴大選手が、「サンウルブズ応援御礼報告ナイト」と題してトークイベントを開催。
なかなかサンウルブズの情報が発信されない中で、SNSから多くの情報を発信する木村選手。ラグビージャパン365・スーパーバイザーの大友信彦氏がナビゲーターとして登壇。サンウルブズの情報はもちろん、東福岡時代、筑波大学でFLからSHへコンバートされたときのエピソード、そして、サンウルブズへの挑戦、さらには現在取り組んでいる活動、気になる今後の動きについてたっぷりと語ってもらいました。
予定時間を大幅に延長するほどの盛り上がりだったため、1回では収まらず(!)、2回に渡ってお送りします。
サンウルブズを選んで日本に来た外国人選手はみんな「トップリーグでプレーしたい」
――サンウルブズの選手について、印象的な選手の名前をあげてもらえますか。
木村 まずジェイク・シャッツですね。僕は最初にチームに合流したときから「彼がキャプテンやるんだな」と思っていました。全員に挨拶にいって、毎回違う選手と一緒に食事をする。相手がトンガでも南アフリカでも関係なく。僕が英語の勉強するとき、日本語の勉強していました。外国人選手はあんまり日本語の勉強をしたがらないんですが、シャッツは違いましたね。
あとJJエンゲルブレヒトがすごかった。日本の文化や言葉への興味がすごい。彼も日本がすごい好きで、トップリーグでプレーしたいからサンウルブズに入ったんです。わざわざサンウルブズに入団を希望した選手たちは、だいたいトップリーグでのプレーを希望していますね。
何でかというと、お金もいいけれど、日本って海外からいい国というイメージが強い。ご飯も美味しいし、安全。日本に来たいという選手は多いですね。
もちろん価値はお金だけじゃないんですけど、もらう額は選手の価値でもあるので、プロになって改めて重要なことだと思いました。
大友 木村選手は逆に、その日本を出て2年前にNZに挑戦したのですが、その思い切りの部分。そこに至った心境は。
木村 社会人2年目のとき、ワイカト留学プログラムに会社が行かせてくれたんです。そこでワイカトのクラブチームでプレーをしていた時に、評価をいただけたんです。珍しくSHとして。
その時にいたコーチがNZ代表コーチのマーティー・ホランだったのですが、彼にタックルなどのDF面だけでなく、日本仕込みのボールさばきなども含めてSHとして高く評価してもらったんです。これが自信になりました。そういうこともあって、会社をやめたときにそのクラブチームのGMにメールをしたら(日本からNZへ行くための)渡航費を出してもらえたんです。