東日本中学生大会3位決定戦、将軍野中が初の3位に!190cmのCTB児玉主将がランとキックで勝利に貢献 | ラグビージャパン365

東日本中学生大会3位決定戦、将軍野中が初の3位に!190cmのCTB児玉主将がランとキックで勝利に貢献

2014/12/23

文●斉藤健仁


12月23日(火・祝)、東京・秩父宮ラグビー場では第34回東日本中学校大会が行われた。決勝戦を前に行われた3位決定戦は秋田市立将軍野中学校(秋田・1位、以下、将軍野中)と関東学院六浦中学校(神奈川・1位、以下、六浦中)が対戦。2年連続3位決定戦で敗れていた将軍野中が「3度目の正直」で、19−15で勝利し、初の東日本中学大会3位に輝いた。

将軍野中

将軍野中

3位決定戦は、互いに接点でターンオーバーを繰り返す好ゲームとなった。

関東学院六浦

関東学院六浦

 

将軍野CTB児玉主将

将軍野CTB児玉主将

3年連続3位決定戦に回った将軍野中は、190cmの長身CTB児玉樹主将(3年)が、大きな成長を見せた昨年までは身長は大きいもものまだまだ細く頼りなく見えたが、8kg増えて83kgになったという身体で縦に突破するなど、積極的なランで攻撃をリードした。

六浦中がPGで先制

六浦中がPGで先制

 

児玉のトライで逆転

児玉のトライで逆転

相手にPGを決められて先制されるも、将軍野は前半12分、キックカウンターからCTB児玉が走りきってトライを挙げて5−3として逆転。

竹本のトライ

竹本のトライ

前半ロスタイムに六浦中のFBの竹本優大(3年)にトライを取られて、5−10で前半を折り返した。

将軍野中FW陣

将軍野中FW陣

後半早々、将軍野中は攻められる時間が続いたが、粘りのディフェンスを見せてゴールラインを割らせない。また、後半はより相手陣で戦うことを意識し、CTB児玉主将のロングキックで陣地を取り、ゲームを優位に進めた。「タッチに出せればもっと良かったですね」(児玉)

その後は、近場を中心に攻めていた昨年のチームと違い、「去年とメンバーが違いますから」(佐藤大監督)という将軍野中は、5点差を追って積極的にボールを展開する。

素晴らしいランを見せた岩崎

素晴らしいランを見せた岩崎

すると後半13分、相手のキックをWTB岩崎龍真(3年)が見事なランで相手陣22m手前まで運び、その後はボールをつないで、最後はCTB児玉樹が再びトライ。児玉が自らコンバージョンも決めて12−10と逆転に成功する。

さらに将軍野中は19分、ボールを継続しラックからLO吉尾泰成(2年)が貴重なトライを挙げて(19−10)勝負を決めた。

ロスタイム、六浦中のCTB日下太平主将(3年)に意地のトライを許したが、そのままノーサイド。将軍野中が19−15で勝利し、初の3位に輝いた。

チームを率いる将軍野中・佐藤監督

チームを率いる将軍野中・佐藤監督

将軍野中の佐藤監督が「今の3年生は、1年生、2年生のときに(敗れた試合を)見ていたので、”3年分の思い”が出たんだと思う。後半最初の5分、自陣奥深くのディフェンスで頑張ってトライを与えなかったことが大きかった」と初の3位に目を赤くしていた。

また児玉主将は「この3年間でやってきたことをすべて出していいゲームができて、勝ててうれしい!」と笑顔を見せた。

 

斉藤健仁
スポーツライター。1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。印刷会社の営業を経て独立。サッカーやラグビー等フットボールを中心に執筆する。現在はタグラグビーを少しプレー。過去にトップリーグ2チームのWEBサイトの執筆を担当するなどトップリーグ、日本代表を中心に取材。プロフィールページへ


 

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