1月16日(土)、トップリーグの1〜8位の順位決定トーナメント「LIXIL CUP 2016」のセミファイナルが行われた。東京・秩父宮ラグビー場では、3連覇のかかったパナソニックワイルドナイツ(グループA1位)と、2003年度トップリーグ初年度以来の優勝を目指す、神戸製鋼コベルコスティーラーズ(グループB2位)が対戦した(観客14,451人)。
ノックアウト方式のトーナメント戦だけに、ともにキックを使って敵陣に入ることを意識した戦いとなった。
先にチャンスを得たのは神戸製鋼だった。5分、敵陣奥深くでラインアウトからモールを狙ったが、パナソニックがスチール。その後も神戸製鋼は、ラインアウトでプレッシャーをかけられ上手くモールを組むことができず、得点に結びつけることはできなかった。
「相手が前でフッカーだけを見て跳んできました。前半、ラインアウトモールのチャンスが3回ありましたが、相手がこういったディフェンスをしてきたら、それに対応しないといけなかった。3本続けたのは失敗でしたね」(LO伊藤鐘史ゲームキャプテン)
その後も、ハイパントを軸に攻撃を組み立てていた神戸製鋼は敵陣でプレーする時間が長かったが、パナソニックディフェンスは崩れず得点を与えなかった。パナソニックHO堀江翔太主将は「前半、自陣でプレーすることが多かったが、ペナルティーしないでプレーできた。止められる自信がありました。強気でどんどんディフェンスしていたのが良かった」と振り返った。