こんにちは、将太郎です。
日本開催のワールドカップまで2年となり、各地でいろいろなイベントが組まれていますね。僕もいくつかのイベントにお邪魔させていただきました。それぞれの自治体や関係者の皆さんが頑張っておられる様子がよく伝わってきましたが、一方で、温度差もあるなあと感じています。
2年後にワールドカップ決勝が行われる日産スタジアムでは10日、サッカー日本代表の試合が行われ、4万7000人の観衆が集まりました。この試合に向けて、たくさんの代表選手がSNSで「ぜひ見に来てください」と発信していました。それを見ていて「観客動員が伸び悩んでいるのかな、ワールドカップ出場が決まったあとで、難しい面もあるのかな…」と思っていたのですが、満員にはならなかったとはいえ4万7000人が集まった。
サッカーの底力を感じました。ラグビーワールドカップの組織委員会では、今回のオーストラリア戦を2年後のワールドカップ決勝のシミュレーションと位置づけているといいます。ラグビーで、満員7万人の観衆を集めるのは簡単ではない、よほどのことをやらないと達成できないでしょう。
しかし、2年後のワールドカップで優勝を目指している海外トップチームは、2年後に向けた準備をしっかり積んでいるようです。7日に終了したザ・ラグビーチャンピオンシップで、そのことを強く感じました。
強さを感じた新生ニュージーランド
まず、優勝したニュージーランド。初戦でオーストラリアに54−34という、スコアだけ見たら乱戦を演じたり、最後の南アフリカ戦では最後1点差まで迫られたりしました。去年の圧倒的な優勝に比べると、強さに陰りが見えたのか と心配する声もあがりそうですが、僕はむしろ強さを感じました。
今回のオールブラックスは、新しい選手に経験を積ませることを狙った選手起用が目立ちました。代表格は大会前はキャップ2だったFBダミアン・マッケンジーであり、同4だったWTBリエコ・イオアネであり、同8だったFLリアム・スクワイアです。6〜7月のライオンズ戦で出場していたFLジェローム・カイノ、WTBジュリアン・サヴェア、FBベン・スミスといった選手を休ませて、次の世代に経験を積ませた。
チームとして、仕上げて臨んだ戦いではなかったにもかかわらず、全部勝った。しかも南アとの第1戦は57−0という大差だった。最終的な得失点差は昨年の+178から+127まで減っていますが、内容としてはアタマ一つ抜けているなと感じました。