将太郎です。
RJ365読者のみなさん、遅くなってしまいましたが、あけましておめでとうございます。高校ラグビー、大学ラグビー、そしてリーグワンのテレビ解説ではみなさんとお目にかかっていますが、RJ365では2022年初めての解説ですね。
リーグワンは開幕から第4節が終わり、ようやく全12チームが登場しました。裏返せば、全チームが最初の試合を終えるまで4週もかかってしまった。しかも、第4節はようやく、6試合すべてが行われると思ったら、やっぱり1試合(横浜-浦安)が中止になってしまった。ラグビー好きは毎週毎週「今週こそ、全部の試合が行われるといいなあ」と願って1週間を過ごしていると思います。
第4節まで、ディビジョン1の24試合のうち、中止された試合は9試合にのぼります。ここで、多くの人が「これはどうなの?」と声をあげているのが勝点の問題です。ここまで、リーグワンでは感染者を出した側が中止の原因を作ったとして不戦敗=勝点0となり、出さなかった側は不戦勝=勝点5を得ています。本当にこれでいいのでしょうか? コロナ禍、特に現在流行しているオミクロン株は、いつどこで誰が感染してもおかしくない。感染者の責任は問わない、トップリーグ時代や大学ラグビーのように引き分け扱いでもいいのでは?という意見は僕のところにも聞こえてきます。
面白い試算があります。当欄の構成の大友さんが、中止の試合の勝点を「5-0」ではなく「2-2」と修正した場合の順位を出してみたのです。
まず、現在、リーグワンが発表している順位表は以下の通りです。
1 サンゴリアス 4勝0敗 勝点18 得失点差 +59
2 スピアーズ 3勝1敗 勝点15 +38
3 イーグルス 3勝1敗 勝点14 +31
4 ヴェルブリッツ 3勝1敗 勝点14 -32
5 ブラックラムズ 2勝2敗 勝点11 +18
6 ブレイブルーパス 2勝2敗 勝点10 -5
7 グリーンロケッツ 2勝2敗 勝点10 -54
8 ワイルドナイツ 2勝2敗 勝点9 +28
9 スティーラーズ 1勝3敗 勝点6 -34
10 ブルーレヴズ 1勝3敗 勝点5 +23
11 シャイニングアークス 1勝3敗 勝点4 -9
12 レッドハリケーンズ 0勝4敗 勝点0 -63
これを、中止試合の勝点を「5-0(不戦勝・不戦敗)」ではなく「2-2(引き分け)」で計算し直すとこうなります。