20日の夜は、林敏之さんが主催したNPO法人ヒーローズの10周年記念イベントに出席していました。会の冒頭で、林さんがスピーチで、神戸製鋼のV1のときのエピソードを紹介してくださいました。
(2016年10月21日初掲)
「僕にとって、ラグビーとは、イコール平尾さんでした。」
表彰式で、賞状を受け取るときになって、そのときは平尾さんがキャプテンだったけれど、前の年までキャプテンだった林さんに「この賞状を受け取るのは林さんしかおらんですよ」と言って、背中を押して受け取りに行かせてくれた……というエピソードです。
それを聞きながら、涙がボロボロ流れて止まりませんでした。林さんのお話を聞きながら、28年前、テレビの前でボロボロ泣いていた自分を思い出しました。林さんが顔をくしゃくしゃにして泣きながら賞状を受け取って、仲間の方に向かって賞状を掲げるところを見て、テレビの前で僕も泣いていたんです。当時は10歳だったかな、だけど、当時からそういう話にグッとくるタイプだったんです。ラグビーの良さってそんなところにあるんだなと、子供ながら思ったものです。そのビデオも、もう何百回見たか分かりません。テープが擦り切れたかもしれない。
僕にとって、ラグビーとは、イコール平尾さんでした。
この写真は僕が6歳の時、まだ幼稚園児の時ですね。昔の花園ラグビー場で、ロッカールームの前で並んで待っていて、出てきた平尾さんにサインをお願いしたところです。まだラグビースクールに入る前ですが、ラグビーは好きで、小学生になったらラグビーをすると決めていました。僕くらいの年齢だと、松尾雄治さんはひと時代前だったし、平尾さんは関西の人でしたから。関西のチームが関東のチームをやっつけるというのは、カッコ良くて、憧れました。