将太郎です。
敵地トゥイッケナムに乗り込んだ日本代表のイングランド戦は予想通り、厳しい試合でした。その厳しさは何よりも、イングランドの選手の表情、雰囲気に表れていたと思います。
前週アルゼンチンに負けたことで、イングランドは選手も監督も、この試合には絶対に負けられない、という心構えで向かってきた。プレーの精度、ディフェンスのスピードなど、技術的な要素ももちろん優れていましたが、根本にあったのはそういったイングランドのメンタリティーだったと思う。それが、8万1073人という大観衆の気持ちにも伝わり、日本代表には相乗効果でプレッシャーを与えてきた。
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PGを決める山沢拓也
日本代表も、そのイングランドに対して、序盤は対等に戦えていたと思います。
前半、試合の流れ自体は、先日のオールブラックス戦と似ていたと思います。オールブラックス戦は前半32分に3-21とリードされたところから2トライを取り返して17―21で折り返した。イングランド戦は24分に0-17とされたところから2PGを返して6-17、相手はシンビンで1人少ない状況。
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齋藤直人のトライ
たらればですが、ここでもしトライとコンバージョンを決めていれば13―17で折り返していた。しかし結果は、ハーフウェー付近のPKから山沢が蹴ったタッチキックをイングランドのFBスティワードが跳び上がってノータッチにしてしまい、日本はチャンスを逃し、逆に1人少ないイングランドがトライを返し、前半は6-24とリードされてしまった。イングランドはこれで精神的にもかなり余裕が出ました。