9月16〜17日、ラグビー日本代表は11月のニュージーランド戦や欧州遠征に向けて強化合宿を行った。その中で最もメディアの注目を浴びたのは、練習生として初参加した高校生のSO/CTB梶村祐介(報徳学園3年)だった。
「本当に高校生なのか?」 周囲を驚かせたそのプレー
8月に台湾で行われた、来年の「IRB ジュニアワールドラグビートロフィー(JWRT)」のアジア予選を兼ねたU19アジア選手権に、大学生に混じってCTBとして3試合すべてに先発し3トライを挙げる活躍を見せ、一気に日本代表の合宿に練習生として参加した。
「本当に高校生なのか!」「驚きました!」
経験に富んだ日本代表のBK陣から感嘆の声が漏れた。9月16日、サントリーグラウンドでの全体練習後のことだ。高校生ながら全体練習に初めて参加した梶村だが、アタック&ディフェンスで、回りの選手らとほとんど遜色ないプレーを見せ、周囲を驚かせた。
私自身も「本当に高校生なのか?」と目を疑うほど、スピードに乗った状態のまま、相手と接近しながら正確にパスを投げ分ける。日本代表の代名詞となっている「アタック・シェイプ」の基本形はU19代表で経験しているとはいえ、である。「U19はSOから直接BKに展開しますが、日本代表はFWを経由するなどタイミングが違いました」と梶村は言うも、その順応性の高さとポテンシャルに心が躍った。