年末・年始はまさにラグビーシーズンのクライマックス。永田洋光氏、大友信彦氏、村上晃一氏による公開座談会。テーマは「注目すべきフィフティーン」。三氏が独自の視点で今、最も注目すべき選手をポジション毎に紹介します。
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大友信彦氏(以下、大友) カテゴリー問わず、年末大会の注目フィフティーンを語りましょう。まず、村上さんと永田さんでジャンケンをしてください。
(永田さんが勝つ)
大友 では、永田さんが勝ったので、PR1番からいきましょう。
永田洋光氏(以下、永田)そういうルールなのね(笑)。はい。 1番は、稲垣啓太(パナソニック)くんです。秋の日本代表欧州遠征ではグルジア、ルーマニアといったチームと戦って壁にぶちあたりました。選手って失敗すると必ずものすごく伸びるんです。これまでは不幸にもそうした失敗をワールドカップという本番で経験してきました。しかし今回は、その1年前に経験する事が出来ました。彼は今、期するものがあるはずです。正月大会でどういうプレーを見せてくれるのか楽しみですね。
村上晃一氏(以下、村上) 僕は『見ていて面白いな』という視点で選びますね。そういう意味では1番は、同じ稲垣かなあと思っていたのですが…大学では…森川由起乙(帝京大学)ですかね。なぜ森川かというと、この前関西学院大学のキャプテンである鈴木将大選手にインタビューをした際に、「キャプテン像を学んだのは森川だった」といっていたんです。もちろん、森川は帝京大学のキャプテンではありません。鈴木選手は中学の時に森川選手と兵庫県選抜で一緒で、そこでもキャプテンではなかっものの森川は、ものすごくみんなをまとめていたそうです。厳しい事を言ってもみんなに慕われているのを見て、森川のような存在がキャプテンだと思っていたそうです。そういう『キャプテンではないけれどみんなをまとめる』事が出来る森川に注目したいです。
大友 森川くんは、セブンスにも出場してしまうほど能力の高い選手です。フィールドプレーにも注目です。