身長180cm、体重100kg――現代ラグビーのFWでは、決して大きい部類ではない体躯だが、FL/NO8松橋周平(リコーブラックラムズ)の両目には確固たる自信がみなぎっていた。
ルーキーイヤーながら全試合に出場。8トライの大活躍
10月23~25日、ジェイミー・ジョセフ新ヘッドコーチが就任したラグビー日本代表は、11月5日のアルゼンチン代表戦に向けて東京・秩父宮ラグビー場で、2度目のキャンプを実施した。
2015年ワールドカップに出場したメンバーも多数いる中で、汗を流したルーキーの松橋は「トップリーグの疲労は残っていましたが、システムや戦術理解という点ではいい練習ができました。グランドだけでなくラグビー以外でもみんなコミュニケーションを取ってくれます」と振り返った。
松橋は、現在、まさしく絶好調である。所属するリコーで、「8番」を背負い、先発出場を続けており新人ながらトライを量産し、その活躍が評価されて日本代表スコッドに初めて選出された。
特に10月23日、広島で行われた東芝ブレイブルーパス戦では、ロスタイムの決勝トライを含む3トライを挙げてハットトリックを達成、MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)にも選出された。
「リコーのアタックは、乗ったらすごいので、それに乗ることができました。行けるかなと思いました」(松橋)。8節を終えて8トライは、トライランキング3位、しかもFWではトップリーグ全選手の中でトップの成績である。
松橋の名前を初めて見たのは2011年の2月のことだった。