シャークスに完敗し、開幕3連敗を喫したサンウルブズ。次戦ライオンズ戦も厳しい戦いが予想される。ホーム秩父宮で日本代表、アマナキ・レレィ・マフィが所属するレベルズでのトライシーンを斉藤健仁氏に振り返っていただき、サンウルブズの課題を模索する。
サンウルブズのトライシーン1・前半35分WTBトゥポウ
まずはサンウルブズのトライから振り返りたい。1本目のトライは3-10とリードされていた前半35分だった。
相手にターンオーバーされて、SHウィル・ゲニアが大きく右に展開、だが、サンウルブズもしっかり前に詰めてディフェンス。この試合はWTBスタートだったが、途中から本来のCTBに入っていたウィリアム・トゥポウが判断良く、相手のパスをインターセプトして50mほどを走り切ってトライを挙げた。
サンウルブズが採用している「前に出つづけるディフェンス」が機能した部分もあったが、もしトゥポウがインターセプトできなかったら、相手のビッグチャンスになっていただけにCTBトゥポウの好判断が光ったプレーだった。
サンウルブズのトライシーン2・後半38分FLカーク
もう一つはほぼ勝負が決まっていた10-30で迎えた後半38分のことだった。その直前のスクラムからのプレーでCTB中村亮土がボールをグラウンディングが認められずトライにならなかったサンウルブズは、今度はFWの「8-9」でトライを挙げる。
中央スクラムから、途中出場のSH田中史朗がスクラムからボールを持ちだして走り込むのと同時に、途中出場のSO立川理道も走り込み、NO8エドワード・カークが、SH田中のインサイドをフォローし、SH田中からのパスを受けて、そのまま中央右にトライ。このプレー以前にSOを起点に外で展開していたことが功を奏し、相手の注意が外に向いていたこともあり、サンウルブズのトライにつながった。
次にレベルズのトライを見てみたい。