2013春のジャパン総括座談会・後編「本気のスコットランドやサモアに勝てる選手”が代表の基準になる」 | ラグビージャパン365

2013春のジャパン総括座談会・後編「本気のスコットランドやサモアに勝てる選手”が代表の基準になる」

2013/07/09

構成●永田洋光


前号に続いての熱闘トーク、今回は後半戦です。ウェールズ戦のマン・オブ・ザ・マッチから、15年W杯、19年W杯の展望まで、ジャパンの金星に乗って一気に突っ走る怒濤のノンストップ・トークバトルを存分にお楽しみください!

「日本で育った立川が歴史的試合で活躍したことが子どもたちの励みになる」(永田)

永田 ウェールズに勝った第2テストマッチのマン・オブ・ザ・マッチを挙げると誰になりますか?

大友 僕はSH田中史朗です。あまりに当たり前かもしれませんが、最初のペナルティキックを得たときに相手につかみかかって流れを呼び込んだ。そこからジャパンが相手に向かっていった。プレーの面でも、狭いスペースを前に出ることでFWが前に出やすくなりましたしね。

五郎丸歩バイスキャプテン

五郎丸歩バイスキャプテン

村上 僕も当たり前ですが、FB五郎丸歩です。やっぱりプレッシャーがかかる場面でゴールキックを決めてくれたのが大きい。特に、2本目の長い距離のPGを決めた(前半34分)のが良かった。本人も、第1テストでキックを外してから蹴り込みましたから。個人的には「プレッシャーに弱いのかな」と思いかけたんですが、練習を重ねて結果を出しましたね。

永田 私はSO立川理道です。特に、後半トライを取られそうなところや危ないところで彼が戻った点を評価しています。試合終了直前に大きくボールを蹴り込まれて競走になって、立川が何とかトライを防いだ場面は「よくぞ戻った!」と思ったし、彼が試合中に2回も足をつったのは、おそらく今のジャパンでは初めてでしょう。もう1つ、ハーフ団が田中―立川になったことで攻撃のテンポがすごく良くなった。立川は、幼稚園から日本でラグビーを始めて、天理で一貫してプレーしてきたんですが、そういう日本で中学高校を過ごした選手がSOとして歴史的な試合で活躍したのは、今ラグビーをやっている子どもたちに、すごく励みになる。その意味でも彼をマン・オブ・ザ・マッチにしたい。でも、そうなると、では小野晃征はどうなるのか、という問題が出てくるんですよね。

プレミアムコラム

この記事の続きを読む。

購読手続をすると全ての内容をお楽しみいただけます。
メールアドレス
パスワード

記事検索

バックナンバー

メールアドレス
パスワード
ページのトップへ