18日、リーグワン、クボタスピアーズ船橋・東京ベイが練習を公開。南アフリカ代表、マルコム・マークスが取材に応じた。開幕戦はコベルコ神戸スティーラーズとの激戦を勝ちきったが、「最後まで戦い続けることを最後までやって、あの(僅差での勝利)形に終えることができた」と試合を振り返った。オータムシーズンで日本代表と戦った事や、ワールドラグビー最優秀選手賞の受賞について心境を話した。
――開幕の神戸戦の振り返りと週末のブラックラムズ戦に向けて
先週の試合は、自分たちのミスからプレッシャーのかかる状況になってしまった。自分がチームに合流してから、ファイトし続ける、最後まで戦い続けることを最後までやって、あの(僅差での勝利)形に終えることができた。(BR東京戦に向けて)フィジカルな戦いになるが、他の試合も同じようになるので楽しみにしています。

マルコム・マークス
――2025年のワールドラグビー最優秀選手賞を受賞しました。
いろんな人から多くのおめでとうというメッセージをいただいたし、自分としても受賞に関しては名誉なことだと思うが、あくまでも(賞を取ったことは)過去のことだと捉えている。リーグワンに戻ってきて、自分もハードワークして、スピアーズ内での良い立ち位置、権利を獲得しないといけないし、このシーズンに集中する気だし、自分がチームにどう貢献できるか、どう向上できるか考えています。ただ受賞に関してはナイスでスペシャルなことと捉えています。

テストマッチ後、マルコム・マークス、ファウルア・マキシ、タイラー・ポール
――11月、スプリングボクスの一員として日本代表と対戦し、普段はスピアーズのチームメイトのNO.8マキシやSH藤原と対戦しましたね。
忍(藤原選手)を狙いました! というのはもちろん冗談ですが(苦笑)、相手にスピアーズの選手がいたのは良かったが、代表活動中は南アフリカのために、どれだけ自分のことができるのか(が大事)。ただ日本代表はスキルが高い、上手いイメージがあったので、どれだけ南アフリカサイドはどれだけ自分たちのやるべきことをやるか(が重要だった)。試合は楽しかったし、普段、相手だった選手がチームメイトで、普段チームメイトの選手が相手だったのは楽しかったし、試合後にみんなで写真も撮れたので、そういった意味で良い試合だった。
――日本で、スピアーズでやっていたことで、スプリングボクスのパフォーマンスにつながったことは?
ラグビー面では、どのチームにいっても学びは大なり小なりあると思うが、日本のリーグのスピードがはやいので、ポジションにつくことやグラウンドに倒れている時間を最小限にしないといけないなど、スピードというところはあると思います。

――今シーズン、スピアーズが優勝するために何が大事?
決勝で勝つことです! というのは冗談ですが、2023年も優勝もしていますが、2シーズンは勝てていないが、各試合振り返ると、東芝、パナソニックの方が効果的に戦っていた。エリア、分野で向上させないといけないところはあるが、過去2年は自分のシーズンではなかったという認識でいます。今シーズン、(優勝する)チャンスはあると思っていて、決勝に進んで勝って終わりたいが、それはかなり先の話になるので、そこまでのハードワークできるか。まずは今週末のリコー戦に集中したい。
斉藤健仁スポーツライター。1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。印刷会社の営業を経て独立。サッカーやラグビー等フットボールを中心に執筆する。現在はタグラグビーを少しプレー。過去にトップリーグ2チームのWEBサイトの執筆を担当する。リーグワン、日本代表を中心に取材。 プロフィールページへ |

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