関西王者として決勝進出を果たした天理大。今シーズンは常に日本一を意識してチームを作り上げてきた。強力な外国人選手だけでなく、強靭なフィジカルとスキルをもった日本人選手の活躍もチームの強みだった。勝利を果たすことは出来なかったがこの経験を知ったことで昨年の明治大がそうであったように「日本一」になるためにどうやって勝たなければならないのかを学び、チームはより強くなる。。
「ノーサイドの瞬間は悔しさもありましたが、最後攻めて終わったので、出し切ったなという思いだった」天理大学HO島根一磨キャプテン
――ノーサイドの瞬間は?
悔しさもありましたが、最後攻めて終わったので、出し切ったなという思いです。相手がいないと試合はできないので、相手に感謝の思いとしっかり最後までやりきることが天理大学の伝統だと思って声をかけました。
――スクラムについて
スクラムでは結構前に出ることができた場面も多かったですが、押したい時に押せなかった。自分たちが押せると思って、相手ボールのスクラムでバラバラに押してしまって、そのバラバラになってところに明治大学さんの8人の圧がかかってきて押された印象です。
(最後のスクラムは)もちろんスクラムで押すというのもありましたが、なかなか相手も変わって、自分たちも変わって、合わせられなかった。相手もスクラムでくるというのがわかっていたと思うのでプレッシャーは感じました。
――2トライとりました。
自分は「勝ちにいく」という思いを前面に出しただけです。15点差になったときにも「吹っ切るしかない。思い切りやるしかない」と声をかけていました。そこからアタックに切り替えることができた。誰かがアタックをして流れをかえる必要があった時に、今シーズンはあまりアタックする機会がなかった自分が、そういうプレーをすることができてよかった。