イングランドで22日に開幕するラグビーワールドカップ(女子15人制)で初の8強進出を目指す女子日本代表(サクラフィフティーン)が9日(日本時間10日未明)、ワールドカップ前のラストゲームとなるイタリア代表とのテストマッチを行い、15-33で敗れた。イタリアとの通算対戦成績は1勝6敗1分け。
サクラフィフティーンは4月の北米遠征でアメリカ代表を39-33で破る歴史的なカード初勝利をあげると、若手をテスト起用して戦ったアジア選手権(アジア・エミレーツ・チャンピオンシップ)を経て、7月にはワールドカップ本番でも戦うスペイン代表とのテストマッチシリーズ2試合に32-19、30-19と連勝。

国歌斉唱
ワールドカップに臨む代表32人を決定し、8月2日に事前合宿地のイタリアに移動。時差解消も含め1週間の現地トレーニングを経て、この日のイタリア戦を迎えた。
サクラフィフティーンはこの試合に向け、前戦となる7月26日のスペイン戦から先発4人を変更。スペインとの第2戦で足首を捻挫したFB松田凜日に代わり西村蒼空がFBで先発し、負傷からのリハビリ最終段階でスペイン戦を欠場したPR加藤幸子が先発に、町田美陽がリザーブに入った。ワールドカップに向け、負傷から復帰したキープレーヤーにゲームタイムを与え、ワールドカップに向け選手の復調ぶりを確認する狙いがうかがえた。

加藤幸子

町田美陽(後ろ)向來桜子(手前)
イタリア代表とはワールドカップでは2017年の9位以下戦準決勝で0-22、2022年のプール最終戦で8-21と敗れている。ツアーではレスリーHCが着任1年目の2019年にアウェーで17-17と引き分け。2023年の遠征試合で25-24と初勝利をあげたが、その2週間後に行われたWXV2では15-28で敗れた。過去1勝5敗1分。8月4日付の世界ランクは日本が11位でイタリアは7位だ。