慶應がラストゲームで帝京に勝利―接戦を勝ちきれず帝京は3連敗 | ラグビージャパン365

慶應がラストゲームで帝京に勝利―接戦を勝ちきれず帝京は3連敗

2019/12/01

文●編集部


30日、秩父宮ラグビー場では関東大学対抗戦・帝京大学対慶應義塾大学の一戦が行われた。だ帝京大学は対抗戦3位扱いで大学選手権出場が決定、一方の慶應義塾大学はこの試合が今季最終戦(Aチームとしては)。先を見据えたチームとすべてを出し切ろうとするメンタルの違いが試合の結果を大きく左右した。

TIMELINE

前半4分 帝京 TRY 7-0
慶應がオフサイドのペナルティで帝京はゴール前スクラム選択。4番LOアレクサンダー・マクロビ―(1年)がゴール前ラックからトライ。10番押川敦治(2年)のキック成功。

上村のトライ

上村のトライ

前半11分 慶應義塾 TRY 7-5
9分、帝京が自陣ゴール前でパスが乱れ慶應のチャンス。11分、慶応はマイボールラインアウトをキープ。ゴール前ラックから9番上村龍舞(4年)がトライ。10番中楠一期(1年)のキック失敗。

前半24分 慶應義塾 TRY 7-12
ゴール前ラックから慶応6番FL川合秀和(4年)がディフェンスを引きずりながらトライ。

突破を図るSO中楠

突破を図るSO中楠

前半31分 慶應義塾 TRY 7-19
30分、慶応は粘りのディフェンスでピンチを凌ぐと、さらに敵陣でブレイクダウンターンオーバーから、6番川合が再び、ラックからのピツクアンドゴーでゴール中央にトライ。10番中楠のキックも成功

バイスキャプテン川合がこの試合2本目のトライ

バイスキャプテン川合がこの試合2本目のトライ

 

後半3分 慶應義塾 TRY 7-24
2分、慶応はFL川合がブレイクダウンでボールに絡みペナルティー。PKで敵陣奥深くまで攻め込みマイボールラインアウトをキープ。ドライビングモールで押し込み、そのまま2番がトライ。中楠のキックは失敗。

後半ようやく帝京はFWで攻め続け、細木がトライ

後半ようやく帝京はFWで攻め続け、細木がトライ

後半11分 帝京 TRY 14-24
9分、相手ペナルティーから帝京NO8ミティエリ・ツイナカウヴァドラ(1年)がタップからクイックリスタート。FWでフェイズを重ね、3番PR細木康太郎(2年)がゴール前ラックからトライ。キックも成功。

後半17分 慶應義塾 TRY 14-29

慶応は相手ペナルティからゴール前でのラインアウトのチャンス。ボールをキープして、ドライビングモールで2番原田がトライ。中楠のキック失敗。

帝京SO押川

帝京SO押川

後半19分 帝京 TRY 19-29
帝京はNO8ツイナカウヴァドラの突破から、サポートに入った21番SH末拓実がボールをもらうとそのまま左隅にトライ。キックは失敗。

後半から出場したSH末、2つのトライに絡む働きを見せた。

後半から出場したSH末、2つのトライに絡む働きを見せた。

後半21分 帝京 TRY 24-29
帝京は、自陣10m付近のラックでボールをターンオーバー。末が右サイドへ展開。14番WTB木村朋也(3年)がアウトサイドへステップをきってディフェンスを交わすとインゴールまで走り抜けトライ。キック失敗。

試合終了。

最後は選手たちの力で、すべて出しきってくれて素晴らしい試合だった|慶應義塾大学 栗原徹監督

対抗戦の最終節で最後の試合ということで栗原由太の代として何か残せるよう準備しました。 最後は選手たちの力で、すべて出しきってくれて素晴らしい試合でした。今シーズン、後がない。そういう必死さが少し足りなかった。それをつくったのは私の責任です。春から危機感をもって、準備していくことしかない。

――1年目ということでコーチングの難しさや楽しさは


コーチ歴も長くないですが、社会人で5年、そして今回学生で6年目となりますが、この1年が一番勉強になったし、苦しかったですが、一番楽しかった。学生と社会人で大きな違いはないです。彼らは何を求めているのか、彼らの求めていない厳しさなど、どう配合していくかは勉強になりました。答えはないのですが。もっと勉強して、これからに活かしていきたい。

部員140人が応援してくれてこの結果に|慶應義塾大学・栗原由太キャプテン

早稲田戦から自分たちらしさ追求してきましたが、この1週間、さらにそれを追求しました。慶應のプライド、意地を出すことができ、この結果になったと思います。帝京は一人ひとりが強くて、自分たちは相手よりも低くタックルにいきました。グラウンドにいた選手だけでなく 部員140人が応援してくれてこの結果に至りました。

この1週間はまずは、自分たちがやることを明確にしました。今までは結構、僕自身が悩んでいたことがチームに伝染してしまった。最近は吹っ切れてやれるようになったことでチームの歯車が回りだしたと思います。チームが付いてきてくれるようになりました。グラウンド内外でも細かなことをやってきたことがチームの調子の良さにつながっていると思います。

もう少し自分たちを見つめる時間、強いメンタルをもっていければ違った結果になったのかなと思います。

チームとしてうまくいかなかったのは「隙」があったから|帝京大学 岩出雅之監督

次に試合があるチームとこれが最後のチーム、お互いの気持ちがどうでるかという試合でした。残念ながらこちらの甘い部分が出た。その甘さからの今日のような苦い体験を、キャプテン中心に次に繋げてほしい。次の試合がある我々は、そういうチャンスを無駄にしないようにがんばっていきたい。

ゴール前の攻防、新たなメンバーだからこそのコンビネーションの悪さやスコアまでの時間を要する状況は選手権を見据えてのものというが、結果として現れるか。

ゴール前の攻防、新たなメンバーだからこそのコンビネーションの悪さやスコアまでの時間を要する状況は選手権を見据えてのものというが、結果として現れるか。

ゲーム内容についてはケガもあって新しい選手をいれました。リザーブメンバーも無理にせずに新しい選手たちがどのくらいの感覚もっているのか。苦い経験させてみよう。厳しいゲームを体験することでどう対応出来るのか。 なかなかうまくはいかないものです。悪い予想があたってしまいました。キャプテンは捻挫、HOも捻挫。本当は経験をしてほしい2人も残念。

チームとしてうまくいかなかったのは「隙」があったからだと思います。11月で納めにして 切り替えて大学選手権にむけていい準備をして臨みたい。最後にこの試合で慶應義塾大学さん の良さを感じさせてもらった。選手権では厳しい戦いができるように我々も「良さ」をだせるようにしたい。

――選手権にむけて


(キャプテンは厳しい試合と言いましたが)自分たちで厳しい試合にしてしまった。感覚的な部分ですが、そういうところの違いを伝えていくのが、選手に対して一番の愛情かなと思います。まだ時間があるので、厳しい練習を積み重ねていきます。

勝ちきれないのは、厳しい練習から修正していく|帝京大学 本郷泰司キャプテン

選手権前の最後の試合という事で、選手権につながるようなものにしたいと臨みました。厳しい試合の中で常に立ち続けてリロードしようと話をしました。試合内容は、前半、厳しいプレーがぬるくなったことで慶應の勢いのあるプレーにうけてしまった。甘くなってしまった。 特にタックルで、入りきれなかった。

前半では修正できず 、ハーフタイムに話しました。後半は強みであるアンストラクチャでは 点数をとることできたが、前半後半通して小さなミスが積み重なって慶應の勢いをとめられなかった。この苦い経験をいかして練習から厳しい練習をしていきたい。選手権では一戦一戦勝ち抜けるようにしていきたい。

――選手権にむけて


こういう厳しいゲームに勝ちきれない試合が3戦続いている。勝ちきるには厳しい練習と、上級生がどれだけ下級生を引っ張っていけるかだと思います。プレーではディフェンスが足りない。 徹底的に足りない部分を修正したい。


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