本気で日本一を狙った戦士たち―明治大FL井上遼、PR祝原涼介、WTB山﨑洋之 | Rugby Japan 365

本気で日本一を狙った戦士たち―明治大FL井上遼、PR祝原涼介、WTB山﨑洋之

2019/01/14

文●編集部


明治大学の優勝で幕を閉じた大学選手権。激闘を終えた選手に話を訊いた。常に体を張り続けるFL井上遼とPR祝原涼介。そして、先制点を奪われた直後、フィニッシャーとして任務を遂行したWTB山﨑洋之。彼ら3人の思いとは…。

「今シーズン色々と自分のパフォーマンスが良くなかった。最後になって結果が出せた」FL井上遼

――後半最後のスクラムは?


ターンオーバーしようと。僕らの強みもスクラムなので。試合全体を通してはうまくいかなかったところもありましたが、そこは譲れないプライドです。


――ラインアウトについて


分析は4年生が中心にすべての試合を見ました。その分析どおりでなかった場面もありましたがそこはコミュニケーションをとって修正をしました。ラインアウトは相手のウィークポイントだということはわかっていました。絶対にプレッシャーをかけると思っていましたし、結果的に勝つことができ、試合を優位に進めることができました。

(最初の2本くらいでプレッシャーをかけたことで、相手が弱気になって前でとってくるということを分析していた?)そうですね。リフトが1人しかいなかったですけれど、リフトがいなくても飛べば相手にプレッシャーとなるだろうと思っていました。

僕の強みはボールの近くでしっかりとブレイクダウンすることなので、今シーズン色々と自分のパフォーマンスが良くなかった。最後になって結果を出すことができよかった。

試合終了後の1シーン。報徳学園の後輩、山村知也(右)とともに。

試合終了後の1シーン。報徳学園の後輩、山村知也(右)とともに。

 

「ターニングポイントとなるスクラムが僕自身わかってきた」PR祝原涼介

後半、膠着状態の中、マイボールスクラムでプレッシャーをかけペナルティーを獲得し、貴重な3点を追加した。

後半、膠着状態の中、マイボールスクラムでプレッシャーをかけペナルティーを獲得し、貴重な3点を追加した。

試合を通してターニングポイントとなるスクラムは何か、ということが僕自身わかってきました。前半の場面や、最後のスクラム。後半のペナルティーとったところと、一番の最後のスクラムなど。全員がそのスクラムの重要さをわかっていて、8人が集中してスクラムを組むことができていた。早稲田戦でのターニングポイントでのスクラムでスコアされてしまったミスがしっかり選手権で修正できたのはチームとしての成長を感じます。


――この1年「エクシード」というチームスローガンでやってきましたが、どの部分で「エクシード」できましたか?


まずは、昨年の成績。1年越しのリベンジで、そこを超えることができました。しっかりセットプレーで反則とれるようになりましたし、ラインアウト、モール、近場の攻防、プレーの質、すべての点で「エクシード」できたと思います。


――自身でこの4年間、成長した部分は


スクラムワークに関しては成長できたと思います。高校のときはそこまでスクラムに自信がないプレーヤーでした。1年生の時に先輩から教わって、2年、3年、4年と試合や練習を重ねるごとに成長できたと思います。そこは自信になっている部分なので、これからも継続してやりたい。

ボールキャリアに対しては、自分で持っていくことだけでなく、仲間を、周りを使うという視野の広さの部分では成長できた。


――明治の環境は、自らを高める環境だった?


1,2年生の時も良かったですが、田中澄憲監督が来てから、すごい分析力や、レフェリーの特徴や映像も自分たちの携帯から見れるようになりました。1,2年生も発言しやすい環境作りをしました。私生活でも、何でも言える雰囲気が、明治がここまで成長できた要因だと思います。


――下級生からの意見も反映する


そうですね。FWだとLOの2人はまだ2年生ですけれど、ラインアウトに関しては片倉(康瑛)が意見出して、リーダーシップもってくれましたし、ブレイクダウン周りは箸本(龍雅)がボールキャリーの指示ができます。4年生でなく、試合に出ている2年生がリーダーシップを取れるというのはこのチームの強みだったと思います。


「今の4年生とは3年間一緒にプレーしてきたので特別な思いがあった」WTB山﨑洋之

嬉しいです。今の4年生とは3年間、一緒にプレーしてきて、それこそ色々な思いがあります。このチームで、優勝したいという気持ちが強かったので。昨年の負けはとても悔しい思いで、その思いをもって「昨年を越えよう」といって目標をたてて一生懸命やってきました。昨年の経験があったから、余裕ではないですが、緊張に自分が負けることはなく、落ち着いて試合に臨むことができました。


――相手の大きなFWに対してもチームとして負けなかったという実感は


自分たちのフィットネスやワークレート、走る距離には自信があります。そこで勝ってきたというのもありますし。この試合も天理大学さんの強いフィジカルで危ない部分もありましたが、みんなで走って、守って、ができたのでこれが明治の武器だなと実感しています。


――先制点を取られてから「BKでとろう」といった声もピッチでは聞こえました。


全然落ち着いていました。取られても、そこまで気にせずに、ここからもう一度自分たちのラグビーをしようと話をしていました。その中で「BKからとっていこう」という声があったので、切り替えることができました。


――その後取り返したトライは準備してきたものだったですよね


そうですね。この試合にむけてこういうトライをとろう、練習してきたどおりにとれたので間違っていなかったなと思いました。


――この優勝を来年につなげていきたい


優勝という本当に嬉しい、ありがたい瞬感を味わったことで、もう一度、このみんなで優勝したいという思いを強く持ってやっていきたい。


――3年間で、この1年はどのくらいの密度。


とても濃かった。一番濃かった。昨年の経験があってのこの1年だったので、自分たちのやるべきラグビーを目指して、ラグビー中は、そんなに練習時間は長くないですが、練習の質、密な気がしました。


――ラグビーに対する考え方で変化はありましたか?


1人1人が自身の責任を果たすことが勝利につながるプレーだということ感じました。1回のプレーで抜けるよりも、みんなが地道にやっていった方が勝利に近づける、我慢強くプレーすることが勝利につながると感じました。


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