22年ぶりの大学日本一となった明治大学。福田健太キャプテンは昨年の経験から「本気で日本一を目指さなければならない集団だ」と思ったという。今シーズン春から勝利を積み重ねてきたが、対抗戦では早稲田、慶應に敗れ4位。すべての経験はチームが強くなるために必要なものだった。
「決勝戦に至るまでの道のりは決して楽なものではなかった」
本当に明治に高校のとき選んだのは、帝京を破って日本一になると決めて明治に入りました。昨年は決勝まで行けたが、1点差で帝京に敗れてしまった。その悔しさは1年間、残ったままプレーしました。
今日の決勝戦に至るまで、道のりというのは決して楽ではなかった。対抗戦では慶應、早稲田にいい課題を教えていただき、そこであの負けがあったからチームがレベルアップできた。
大学選手権はトーナメントで、チームとして成長し続けているなとキャプテンとしても感じた。決勝は天理ということで、春、夏、両方負けていた。気持ちの余裕はまったくなかったです。1年間積み上げてきたことをぶつけて、日本一になれて嬉しく思います。これだけ応援してもらうチームでプレーできて誇りに思います。
早稲田に負けた経験、決勝ではストラクチャーを意識しすぎず、コミュニケーションをしてベストな選択ができた。
――アタック、ディフェンスでどう分析して、どのように選手たちが体現しましたか?
スタッフが入念の準備してくれていましたが、あくまでもストラクチャーは攻撃の一つとしてオプションとしてプレーしていました。それは、対抗戦の早稲田戦でストラクチャー、型にこだわりすぎてしまって早稲田のプレッシャーやスペースを考えず、早稲田のディフェンスにはまってしまい、明治のアタック力を生かし切れず負けてしまったからです。