80分の死闘は明治が勝利。2年連続決勝進出を決める | ラグビージャパン365

80分の死闘は明治が勝利。2年連続決勝進出を決める

2019/01/02

文●編集部


1月2日、秩父宮ラグビー場では大学日本一を目指した4校による死闘が繰り広げられた。第1試合は創部100年のメモリアルイヤーに4強入りした早稲田大学と、昨年の準優勝校である明治大学が激突。対抗戦では敗れている明治が、後半、しぶとく食らいついた早稲田の猛攻を粘りのディフェンスで凌ぎきり31−27で勝利。昨年に続き、決勝進出を果たした。

SCOREBOARD

第55回大学選手権 準決勝 1.2 12:20 秩父宮

  • TRY: (4)  
  • G: (4)  
  • PG: (1)  
  •  
  • SCORE
  • PG 前半6' 15 山沢京平
  • T 前半23' 14 山崎洋之
  • G 前半24' 15 山沢京平
  • T 前半37' 12 射場大輔
  • G 前半39' 15 山沢京平
  • T 後半20' 2 武井日向
  • G 後半21' 15 山沢京平
  • T 後半34' 8 坂和樹
  • G 後半35' 15 山沢京平
  •  
  • SUBSTITUTION
  • 後半24' 6 石井洋介 → 20 朝長駿
  • 後半24' 10 忽那鐘太 → 21 松尾将太郎
  • 後半35' 2 武井日向 → 16 松岡賢太
  • 後半35' 1 安昌豪 → 17 齊藤剣
  • 後半35' 3 祝原涼介 → 18 吉岡大貴
  • 後半35' 14 山崎洋之 → 23 山村知也
  • 後半39' 11 高橋汰地 → 22 児玉樹
  • TRY: (3)  
  • G: (3)  
  • PG: (2)  
  •  
  • SCORE
  • T 前半3' 11 佐々木尚
  • Gx 前半4' 9 齋藤直人
  • T 前半38' 3 小林賢太
  • G 前半39' 9 齋藤直人
  • PGx 後半4' 9 齋藤直人
  • PG 後半20' 9 齋藤直人
  • T 後半45' 11 佐々木尚
  • Gx 後半47' 9 齋藤直人
  •  
  • SUBSTITUTION
  • 後半18' 2 峨家直也 → 17 宮里侑樹
  • 後半18' 15 河瀬諒介 → 23 古賀由教
  • 後半35' 1 鶴川達彦 → 16 千野健斗
  • 後半35' 6 柴田徹 → 20 佐藤真吾
  • 後半35' 4 中山匠 → 19 三浦駿平
  • LINEUPS

  • 1 安昌豪
  • 2 武井日向
  • 3 祝原涼介
  • 4 片倉康瑛
  • 5 箸本龍雅
  • 6 石井洋介
  • 7 井上遼
  • 8 坂和樹
  • 9 福田健太
  • 10 忽那鐘太
  • 11 高橋汰地
  • 12 射場大輔
  • 13 森勇登
  • 14 山崎洋之
  • 15 山沢京平
  • 16 松岡賢太
  • 17 齊藤剣
  • 18 吉岡大貴
  • 19 小宮カズミ
  • 20 朝長駿
  • 21 松尾将太郎
  • 22 児玉樹
  • 23 山村知也
  • 1 鶴川達彦
  • 2 峨家直也
  • 3 小林賢太
  • 4 中山匠
  • 5 下川甲嗣
  • 6 柴田徹
  • 7 幸重天
  • 8 丸尾崇真
  • 9 齋藤直人
  • 10 岸岡智樹
  • 11 佐々木尚
  • 12 中野将伍
  • 13 桑山淳生
  • 14 長田智希
  • 15 河瀬諒介
  • 16 千野健斗
  • 17 宮里侑樹
  • 18 土田彬洋
  • 19 三浦駿平
  • 20 佐藤真吾
  • 21 貝塚陸
  • 22 船越明義
  • 23 古賀由教
  • 「選手たちはタフに、逞しくなった」明治大学 田中澄憲監督

    本当に、今日の試合は最後までどっちが勝つかわからない試合で非常にタフだった。お互い持ち味を出して、準決勝、早明戦にふさわしい試合ができた。今日、勝つことができて成長できたと思います。目標の決勝戦があるので、ベストの準備をしていきたい。

    ――ディフェンス面に関して


    ディフェンスが一番大事と話していました。それは、オーバーコミットしないということとか。タックラーともう一人でファイトしてスペーシングを守る、コネクションを切らさない。今週やってきたことが、それが今日の我慢強いディフェンスに出た。


    ――対抗戦からの1ヶ月でチームはどう成長したか


    タフになった、選手が逞しくなったと思います。ノーシードから勝ち上がったチームなので、厳しいトーナメントを勝ち抜いたことは成長につながったと思います。強い相手と一戦一戦試合をしたことで学び、八幡山で練習して成長できた。選手が相手をしっかりリスペクトして、相手から学んだことを自分たちの中で成長つなげていくということが一番だったんじゃないかなと思います。


    ――非公開練習していましたが、なにか綿密な練習をしていた?


    綿密な練習はしていなかったです(笑)。いつも通り、普段通りの練習をしました。非公開にした理由は自分たちにフォーカスして 集中して練習したかったからです。それが効果あったのかとどうか別ですが、いい準備はできたなと思います。


    ――後半(4点差となって)最後の早稲田のアタックをみていた心境は?早慶戦(後半80分過ぎに逆転した)をイメージしたか?


    自分は、選手送り出したら何もできないので、(選手たちには)普段やってきたこと自信持ってほしいと思っていました。選手たちを信じていました。


    「自分がやらないといけないことをグラウンドに立っていた15人が責任を全うできた」明治大学 福田健太キャプテン

    対抗戦の早明戦に負けているので、明治としてはリベンジしようと強い気持ちを持って東海戦の後に準備してきました。その結果、勝つことができて僕らが目指しているのは1月12日、大学選手権で優勝することなので、その目標への挑戦権を得られることができてホッとしています。ただ、まだ目標達成できたわけではないので、明治のスタンダードを落とさず、いい準備をして決勝戦に臨みたい。

    ――立ち上がりはあまりよくなかった


    キックチャージで(トライを)取られた場面は、アンラッキーだったと思います。早稲田にアタックされて、ディフェンスで粘り続けてトライラインを割られた方が嫌でした。気持ちが引き締まったので焦りはなかったです。スクラムは強みとしてやってきました。レフリーとのコミュケーションが課題です。FW第1列と話していたがいけそうだと。2本反則を取られたが修正力良かった。


    ――後半、35フェイズを守り切れたところは


    対抗戦では簡単に中野選手にFWとBKのギャップをつかれて2本を失っていました。早稲田はFWとBKがリンクしてくる。組織として準備してきて、あそこで、ディフェンスで粘れたことが勝因になったのかなと思います。


    ――直後に、相手にトライを取れてしまいました。


    それは明治っぽいといえば明治っぽいと思います。あそこはもっと突き詰めていかないといけない。ファイナルであのように簡単に取られると厳しいのでリスタートのところ明確にしていきたい。


    ――後半残り時間少ないキックオフリスタートで敵陣奥へキックをする選択をしたのは?


    早稲田にはアタックを継続する力あるので、いいキックを奥に蹴って、相手の心理的にも奥でブレイクダウンすると嫌かなと思った。相手ボールにはなりますが、そこからディフェンスで粘っていこうと話していた。今日はディエンスが機能していたので、自信もって奥に蹴るという選択をしました。

    中野選手や佐々木選手にゲインラインを切られていたのですが、自陣まで入られないようにしようとずっと声をかけていた。守るしかないと話していたので、取られたらどうしようという不安はなかった。いつも通りのディエンスをしようとしていた。

    ホーンなってからでも早稲田は継続する力あるので、僕らは規律を守ってタックルした選手が速く立って次のディフェンスに参加する、いいディフェンスをする。当たり前のことを当たり前にすることしかできない。取られたらどうしようとか考えず、目の前のことで、自分がやらないといけないことをグラウンドに立っていた15人が責任を全うできたと思います。

    「チームは一試合一試合で成長できた。明治の迫力を感じた」早稲田大学・相良南海男監督

    非常に結果に対しては残念に思っています。この大学選手権で、正月超えて、準決勝という舞台に明治と対戦できて、かつこれだけ超満員の中で早明戦らしい、最高の両校の意地と意地のぶつかり合いというような、最後まで勝敗わからない試合をした両校のフィフティーンに、当然われわれ早稲田の選手よく頑張ったと思いますが、両校の選手に感謝したいというか、いいゲームになって良かったという風に思います。

    ――もっと、こうしておけば良かったという点はありますか


    定期戦、対抗戦と早明戦があって、大学選手権で早明戦があって、確かに早稲田としては、もうちょっと緩急があれば良かったかなということはありますけど、基本的にミスで終わるケース、ターンオーバーされるケースというのが非常に多かった。それは早稲田の選手が感じていたプレッシャーだったのか、客観的に見ると明治が今年は絶対に取るんだという意地というか、迫力を感じた。お互いに意地をぶつけあったところに去年のファイナリストである明治にわれわれが圧力をかけられたという印象です。

    ――ディフェンスの出来は 


    マーク(フェアキャッチ)されてからの、WTB高橋くんに取られたのとかは、ディフェンスそのものよりも、ちょっとした反応とか、ふと抜けてしまったときに仕掛けられた。それが特に前半、顕著だった。後半もっとすべてにおいて研ぎ澄まして集中しないとダメだということで、修正した。どこか緊張感がなかったわけではないでしょうけど、安心してしまうところで全部仕掛けられたかなと思います。あとはタックルそのものが悪かったように見えたかもしれませんが、明治さんの迫力だったかなと思います。


    絶対的司令塔・SO岸岡智樹。来シーズンは最高学年となる

    絶対的司令塔・SO岸岡智樹。来シーズンは最高学年となる

    ――春、日体大負けてから正月を超えました。今シーズンを通して。


    とにかく春から一試合一試合、日体大戦はああいう最悪のスタートしたんですけど、一個一個テーマを設けて、一試合一試合、成長を確認して、山を登るように一個一個積み上げてきて、ここまで来ることが出来たという思いです。


    1年生ながらレギュラーとして戦い続けたWTB長田智希。この経験がこの早稲田を強くする

    1年生ながらレギュラーとして戦い続けたWTB長田智希。この経験がこの早稲田を強くする

    帝京大の敗戦を踏まえて、今年はディフェンスで勝負するんだというところをもう一回見つめ直して、そこに対して選手が、しっかり向かっていった。それを早慶、早明戦でしっかり結果を出して、準々決勝の慶應戦は、選手が絶対負けないという思いで、いろんなアヤがあったと思いますが、最後に勝ちきるマインドになったというのは本当にラグビーだけではなく、心も成長したと思います。決勝に届かなかったが、選手はよくやったなと思います。

    「早稲田としてはディフェンスで抑えたかった」早稲田大学・佐藤真吾キャプテン

    このような環境で最後、記憶に残るような死闘を繰り広げられることができて感謝しています。結果がついてくればベストだったですけれど。相良監督、コーチ陣とワンチーム、非常にいいチーム作ってきたが、負けてしまって悔しい気持ちでいっぱいです。


    ――明治は対抗戦の時と何が一番違った


    ディフェンスのしつこさがあきらかに違っていました。早稲田としては後半、敵陣ゴール前で2番がいない中でもフェイズを重ねて、アタックし続けたんですけど、明治にあそこまで我慢されて、結果的にミスで終わって、取られてしまったというところが一番(いたかった)。予想はしていたが、明治さんの対抗戦と選手権の大きく違うとこかなと痛感しています。

    ――どういった戦い方をしようと臨んだ?


    コンパクトにアタックしようとして相手のプレイヤーを地面に抑えて、一人少なくしてということをやっていたが、そこがうまく機能しなかった。相手の1人目のタックル、2人目の勢いにプレッシャーに負けた部分もあった。ディフェンスに関しては、今年1番のテーマだったので、ゴール前のところ、取り切られたところは非常に悔しいところです。早稲田としてはディフェンスで抑えたかった。

    GALLARY

    入場を待つ明治・福田キャプテン

    入場を待つ明治・福田キャプテン

     

    入場を待つ早稲田・佐藤キャプテン

    入場を待つ早稲田・佐藤キャプテン

     

    創部100週年に悲願の決勝進出を誓う・早稲田フィフティーン

    創部100週年に悲願の決勝進出を誓う・早稲田フィフティーン

     

    昨年に引き続き2年連続の決勝進出を誓う明治大フィフティーン

    昨年に引き続き2年連続の決勝進出を誓う明治大フィフティーン

     

    キックオフ直後の前半1分、早稲田WTB河瀬のキックチャージでインゴールのボールをグラウディングし早稲田が先制

    キックオフ直後の前半1分、早稲田WTB河瀬のキックチャージでインゴールのボールをグラウディングし早稲田が先制

     

     

    ブレイクダウンでFWに声をかけるSH齋藤

    ブレイクダウンでFWに声をかけるSH齋藤

     

    前半6分、明治はFB山沢京平のPGで3−7。

    前半6分、明治はFB山沢京平のPGで3−7。

     

    タックルを受けてからのワンアクションで前進するLO箸本龍雅

    タックルを受けてからのワンアクションで前進するLO箸本龍雅

     

     

    前半20分、早稲田は敵陣でスクラムでプレッシャーをかけペナルティーを獲得。ショットを選択しSH齋藤直人が落ち着いてPGを決め10−3。

    前半20分、早稲田は敵陣でスクラムでプレッシャーをかけペナルティーを獲得。ショットを選択しSH齋藤直人が落ち着いてPGを決め10−3。

     

    前半21分、明治はフェアキャッチ後のリスタートから早稲田の隙をついて自陣からWTB高橋汰地が一気に敵陣ゴール前までビックゲイン

    前半21分、明治はフェアキャッチ後のリスタートから早稲田の隙をついて自陣からWTB高橋汰地が一気に敵陣ゴール前までビックゲイン

     

    SH福田がすばやく右オープンサイドへ展開しWTB山崎洋之がトライ

    SH福田がすばやく右オープンサイドへ展開しWTB山崎洋之がトライ

     

    山沢のコンバージョンも決まって明治が10−10の同点に。

    山沢のコンバージョンも決まって明治が10−10の同点に。

     

    早稲田が前半35分、齋藤のPGで13−10と再びリード。明治は36分、敵陣22m手前でキックチェイスからボールをターンオーバーし、CTB射場大輔がディフェンス2人を振り切りインゴールへ。

    早稲田が前半35分、齋藤のPGで13−10と再びリード。明治は36分、敵陣22m手前でキックチェイスからボールをターンオーバーし、CTB射場大輔がディフェンス2人を振り切りインゴールへ。

     

    早稲田・河瀬もなんとか止めようとするも的場が振り切ってトライ

    早稲田・河瀬もなんとか止めようとするも的場が振り切ってトライ

     

    明治にとっては大きな流れを引き戻すトライとなる17−13で明治がリードして前半を終えた。

    明治にとっては大きな流れを引き戻すトライとなる17−13で明治がリードして前半を終えた。

     

    後半10分から早稲田が実に37フェイズ続く。

    後半10分から早稲田が実に37フェイズ続く。

     

    明治はペナルティーを犯すことなく、我慢強いディフェンスでついにボールを獲得。HO武井がWTB高橋へパス

    明治はペナルティーを犯すことなく、我慢強いディフェンスでついにボールを獲得。HO武井がWTB高橋へパス

     

    高橋が密集をすり抜け22mの外へ。

    高橋が密集をすり抜け22mの外へ。

     

    さらにSH福田が早稲田ディフェンスのギャップをついて前進し、一気に敵陣22m手前にボールを運ぶ

    さらにSH福田が早稲田ディフェンスのギャップをついて前進し、一気に敵陣22m手前にボールを運ぶ

     

    福田の後ろからサポートに入ったSO忽那鐘太へボールが繋がる

    福田の後ろからサポートに入ったSO忽那鐘太へボールが繋がる

     

    忽那からCTB森勇登、そして再び福田へ。

    忽那からCTB森勇登、そして再び福田へ。

     

    福田がバックフリップパスで山沢へ。

    福田がバックフリップパスで山沢へ。

     

     

    BKでゴール前までボールを運んだ明治。そこから今度はFWでフェイズを重ねる

    BKでゴール前までボールを運んだ明治。そこから今度はFWでフェイズを重ねる

     

    明治LO・	片倉康瑛

    明治LO・ 片倉康瑛

     

    HO武井日向がトライを決め明治が24−13とリードを広げた。

    HO武井日向がトライを決め明治が24−13とリードを広げた。

     

     

    早稲田もすぐさまCTB桑山淳生のトライで食らいつく

    早稲田もすぐさまCTB桑山淳生のトライで食らいつく

     

     

    後半途中から出場してまたチームの攻撃に流れをつくったSO松尾将太郎

    後半途中から出場してまたチームの攻撃に流れをつくったSO松尾将太郎

     

    相手に真正面から突破をはかるFL井上

    相手に真正面から突破をはかるFL井上

     

    後半33分、そこまで33フェイズをつないでゴール前まで攻め込んだ明治。NO8坂が勝負を決めるトライ。

    後半33分、そこまで33フェイズをつないでゴール前まで攻め込んだ明治。NO8坂が勝負を決めるトライ。

     

    勝負あったかと思われたが、早稲田は準々決勝の慶應義塾大戦と同じく驚異の粘りを見せる。キックオフボールをマイボールとして攻め込む。宮里の突破から再び敵陣22mへ。

    勝負あったかと思われたが、早稲田は準々決勝の慶應義塾大戦と同じく驚異の粘りを見せる。キックオフボールをマイボールとして攻め込む。宮里の突破から再び敵陣22mへ。

     

    慶應戦で逆転トライを決めたWTB佐々木尚が左隅にトライ

    慶應戦で逆転トライを決めたWTB佐々木尚が左隅にトライ

     

    難しい角度から、斉藤のコンバージョンも決まって27−31と1トライで逆転できる点差に縮めた。

    難しい角度から、斉藤のコンバージョンも決まって27−31と1トライで逆転できる点差に縮めた。

     

    早稲田の攻撃を押さえ込み、福田がボールを蹴り出しノーサイド。

    早稲田の攻撃を押さえ込み、福田がボールを蹴り出しノーサイド。

     

     

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