フィジー戦前日練習、トニー・ブラウンアタックコーチ「自分たちの現状把握と課題を浮き彫りにしたい」 | ラグビージャパン365

フィジー戦前日練習、トニー・ブラウンアタックコーチ「自分たちの現状把握と課題を浮き彫りにしたい」

2019/07/26

文●斉藤健仁


26日、ラグビー日本代表は「リポビタンDチャレンジカップ・パシフィック・ネーションズ2019・フィジー代表戦」に向けた前日練習を釜石鵜住居復興スタジアムで行った。練習後、トニー・ブラウンアタックコーチが取材に応じた。明日の試合とさらにワールドカップに向けどんな戦術・戦略を考えているのか。

――キャプテンズラン選手たちの動きを見て


いいトレーニングも重ねてきましたし、選手たちは100%準備できていると思います。(宮崎は)かなりタフな練習してきたので、あとはメンタル的に精神的にどう臨むか大事です。コーチやチームにとっては現状把握できる試合になると思いますし、課題があれば反省して次につなげていきたい。

――アタックのどこを確認したい?


日本代表の戦い方はある一個のものがありまして、そこはブレずに一貫性をもってやっていきます。フィジー代表にはいくつか対策を持っています。最終的には自分の戦い方、持ち味をどれだけ活かせるかということだと思います。


――PNCはサインプレーを温存?


サインプレーは毎週変えているのでそこはあまり・・・。「フィジー代表戦だけにあるプラン」もありますし、ワールドカップ(W杯)へのプランがあってもあえて使わない、明かさないという意味でやらないこともあります。我々は各週、戦法を変える能力があります。

――両チームともアンストラクチャーからのアタックが得意です。


その戦い方でも相手を上回ることです。フィジーもアンストラクチャー(からのアタック)が得意なチームなので、おもしろい試合になると思います。素早い、展開の速いラグビーになると思うので、スコアボードもかなり重なっていくと思います。


――明日の試合もキックを多用するのか?


今はどのチームもキック多用するのですが、我々もしっかりキックして、遂行力、精度の高いキックをして、その後、相手にポゼッションを渡したあとプレッシャーをかけたい。

FL姫野和樹

FL姫野和樹

――運動量には自信あるのか?


はい。上回れると思います。(宮崎)合宿でもハードな練習をみんなで乗り越えてきたので、達成できると思う。フィジー代表に対して自分たちの現状把握、課題を浮き彫りにしたい。フィジー代表も自分たちが好むような戦い方をするので絶好な相手です。ただ相手より精度高くプレーしないといけない。

FBトゥポーはWTBに入った松島と「ダブルFB」でハイボールキャッチからのリターンでゲインを切りたい

FBトゥポーはWTBに入った松島と「ダブルFB」でハイボールキャッチからのリターンでゲインを切りたい

――WTB松島、FBトゥポウに期待することは?


マツ(松島)をWTBで使うので、FBが2枚、WTBが1枚の形で陣形が取れる。マツとトゥポウが後ろで動くことが多くなると思います。11月にトゥポウはFBとして非常にいい活躍してくれました。彼はハイボールの処理が非常に上手いので、近代ラグビー、ワールドカップではハイボールを処理してカウンターで仕掛けることが大事ですから。彼はそこを強みとしているし、松島もそこを得意としているので、この2人がしっかり(ハイボールを)処理してカウンターを仕掛けることは大事です。

展開の速いラグビー、SH茂野の捌きにかかる

展開の速いラグビー、SH茂野の捌きにかかる

――SH茂野が先発でいます


サンウルブズで素晴らしいパフォーマンスしていたので、彼がこの試合で9番をつけるのがふさわしいでしょう。9番はものすごくポジション争いが激しくなる。3人ともプレーするのが嬉しい。明日は茂野にチャンスが回ってきた。

――SO田村がブラウンコーチと考えが似ていると言っていたが、彼の優れていることは?


もう彼を指導して4年経ちます。いろんな考えを意思統一できて、(私と)同じように考えられる選手です。そして自分たちのゲームスタイル、戦い方をしっかり理解して、チームを牽引してくれる選手だと思います。グラウンド内外でもしっかり選手に落とし込んで、引っ張ってくれていると思います。彼は(ゲーム)コントロールしないといけないので、コーチ陣から選手、選手からチーム全体にと、意思統一を持って連携を図らないといけない重要な役割を持っています。自分の持っているスキルを活かして、今、言ったゲームプランを、司令塔として遂行できるかが大切になるでしょう。

司令塔としてチーム、そしてゲームをコントロールするSO田村優

司令塔としてチーム、そしてゲームをコントロールするSO田村優

――SHのキックの精度に関して


フミ(田中史朗)を12年コーチングしてきたので、今以上に成長していないといけないのですが(苦笑)。9番全員非常に優秀な選手でありますし、世界の9番と比べても負けず劣らずだと思います。どの9番よりも向上心があって、ボックスキックを数多く練習しているので、あとはテストマッチというプレッシャーがかかる中でどれだけ遂行できるか。ワールドカップやテストマッチがもたらすプレッシャーの中で 練習してきたことを発揮できるか。それは、9番だけでなく全員のチャレンジになると思います。

斉藤健仁
スポーツライター。1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。印刷会社の営業を経て独立。サッカーやラグビー等フットボールを中心に執筆する。現在はタグラグビーを少しプレー。過去にトップリーグ2チームのWEBサイトの執筆を担当するなどトップリーグ、日本代表を中心に取材。

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