リーダーグループとしてチームを牽引してきたSH流大。最後のスコッドとして名前が呼ばれるまでは内心不安もあったという。流をはじめ、経験豊富な田中史朗。そして、流を凌ぐスピード感あるプレーでPNCでは素晴らしいパフォーマンスをみせた茂野海人。三者三様で誰が選ばれても、おかしくない状態だった。ジェイミー・ジョセフHCの口から発せられたのはSH3人全員の名前だった。悲願のベスト8を実現するためには、「三者三様」のアタックとオプションを駆使して、相手のディフェンスを翻弄して勝ち進まないといけない。そういう覚悟の現れかもしれない。サンウルブズのキャプテンも務め、勝利に恵まれないどん底を味わい、メンタル面でもスキル面でも大きく成長した流がワールドカップに対する思いを話した。
最後の最後まで不安はあった。
ここまでハードワークしてきて、幼い頃から日本代表になるという夢を掲げてここまでやってきました。2019年に日本でワールドカップ開催されることが決まってから、ここを目標にして日々努力してきて、やっとスタートラインに立てたという思いです。(SHの争いもありましたが不安は?)最後の最後まで、不安もありましたし、ドキドキしながら、メンバー発表も聞いていた。選ばれたときには責任感も感じましたし、ホッとしたのが正直な感想です。
――SHは3人選ばれました。
メンバー発表直後はお互い握手をしました。横にフミさんがいて、涙を流していて、僕もそれでグッときたところもありました。3人だけでなく、今までサンウルブズ、代表、ウルフパックといろんなチームでやってきて、僕たちが結果を残さないといけない。それ以外にも若い選手や日本代表を目指している選手も数多くいるので、その人たちの思いを背負って戦いたい。
――W杯、いつ頃から意識?
W杯に関して言えば、2019年に日本で開催されることが決まってから、そこに目標を置いていました。日本代表になりたいと思ったのは中学生くらいからちょっとずつ思い始めて、本気に思ったのは、高校の徳井先生から「日本代表になれる」と言われて本気で目指そうと思いました。