流大「3人でチームを勝たせるための役目を全うする」 | ラグビージャパン365

流大「3人でチームを勝たせるための役目を全うする」

2019/09/06

文●編集部


リーダーグループとしてチームを牽引してきたSH流大。最後のスコッドとして名前が呼ばれるまでは内心不安もあったという。流をはじめ、経験豊富な田中史朗。そして、流を凌ぐスピード感あるプレーでPNCでは素晴らしいパフォーマンスをみせた茂野海人。三者三様で誰が選ばれても、おかしくない状態だった。ジェイミー・ジョセフHCの口から発せられたのはSH3人全員の名前だった。悲願のベスト8を実現するためには、「三者三様」のアタックとオプションを駆使して、相手のディフェンスを翻弄して勝ち進まないといけない。そういう覚悟の現れかもしれない。サンウルブズのキャプテンも務め、勝利に恵まれないどん底を味わい、メンタル面でもスキル面でも大きく成長した流がワールドカップに対する思いを話した。

最後の最後まで不安はあった。

ここまでハードワークしてきて、幼い頃から日本代表になるという夢を掲げてここまでやってきました。2019年に日本でワールドカップ開催されることが決まってから、ここを目標にして日々努力してきて、やっとスタートラインに立てたという思いです。(SHの争いもありましたが不安は?)最後の最後まで、不安もありましたし、ドキドキしながら、メンバー発表も聞いていた。選ばれたときには責任感も感じましたし、ホッとしたのが正直な感想です。


――SHは3人選ばれました。


メンバー発表直後はお互い握手をしました。横にフミさんがいて、涙を流していて、僕もそれでグッときたところもありました。3人だけでなく、今までサンウルブズ、代表、ウルフパックといろんなチームでやってきて、僕たちが結果を残さないといけない。それ以外にも若い選手や日本代表を目指している選手も数多くいるので、その人たちの思いを背負って戦いたい。


――W杯、いつ頃から意識?


W杯に関して言えば、2019年に日本で開催されることが決まってから、そこに目標を置いていました。日本代表になりたいと思ったのは中学生くらいからちょっとずつ思い始めて、本気に思ったのは、高校の徳井先生から「日本代表になれる」と言われて本気で目指そうと思いました。


声出して、グラウンド走って、みんなにエナジーを与えられるような役割をしたい

――リーチキャプテンがいない時期も長かった。リーダーシップ上がってきている?


それぞれ、役割をリーダー陣にもふっていて、ラグビーの部分もそうですが、AT、DFは誰々とそういう役割をふっていますし、オフフィールドの分担もしています。それぞれ分野でリーダーシップを発揮して、リーチさんを助けようとしています。リーチさんは本当に責任感が強くて、チームのことを本当に考えていろんなことをやってくれる方なので、想像以上のプレッシャーと責任感があって、なので、それをちょっとでも軽減して、本当にプレーに集中してもらえるように、率先して声をだして、グラウンド走って、みんなにエナジーを与えられるような役割をしたいと思っているので、その辺で、助けたい。

帝京大学時代もキャプテンを務め大学選手権連覇を果たした

帝京大学時代もキャプテンを務め大学選手権連覇を果たした

――リーダーグループ。帝京のときにキャプテンの経験者も多い。このチームに活かせていることは?


帝京では「決して一人ではリーダーはできない」ということを学びました。キャプテンがリーダーシップを取るのは当たり前で、他のメンバーが当事者意識を持ってチームに関われるかどうか大切であるということを学びました。僕はキャプテンでしたが、僕がいろいろやるのではなく、他のリーダーがいろいろ率先してやってくれてました。A~Dまでチームある中で、Dチームの4年生でさえも自分の役割をみつけて、チームのためにという思いをもって、いろんな場面でリーダーシップを取ってくれていた。

ジャパンのキャプテンはリーチさんなので、チームを引っ張るのはリーチさんだけではなく、当事者意識をもってリーダーグループ全員がリーダーシップを取ることが役割だと思っています。いろんな選手に責任、役割を与えてみんなでチームを作っていくのは、帝京でのキャプテン経験があったからだと思います。 

サンウルブズでのキャプテン経験は僕を大きく成長させました。

ホームでの勝利ができず、苦しいシーズンとなったサンウルブズでのキャプテン

ホームでの勝利ができず、苦しいシーズンとなったサンウルブズでのキャプテン

――サンウルブズのキャプテンは苦労した?


サンウルブズでのキャプテン経験は、自分の中でも大きな経験で、つらい経験でもありました。いろんな選手がいて、多国籍でした。その中でのリーダーシップは難しくて、結果が出なかったことは難しい部分だった。でも、学べたのはどんなときでも100%の準備をして試合に向かう。それをチームに促すことはすごく大事なことだということ。自分のキャプテンの時とリーチさんがキャプテンになった時をを見ると、(自分は)まだまだと感じることが多いです。リーチさんのいろんな方、選手スタッフへのアプローチの仕方は勉強になりました。でもサンウルブズのキャプテン経験は僕を大きく成長させてくれました。


南アフリカ戦は、ボールインプレイを増やして、ボールが動く展開にすること。スマートに戦いたい

――南アフリカ戦にむけて


今の段階だと以外とボールを動かしますし、以前と変わらず、セットもフィジカル強いイメージあります。ただフィットネスは日本代表あると確信しているので、スピードある展開をすることが大事ですし、熊谷は熱いので、ボールインプレーを増やして、どんどんボールが動く展開にすることと、スマートに戦わないといけない。

――ボールインプレーですが、今の代表はテストマッチより負荷が25%高い練習をしていると。


宮崎のときから、そういったことを意識してトレーニングの設計になっていたと思うので、相当、身体にはくるようなトレーニングだったので、本当に試合よりもきついと思うことは多々ありました。その辺の自信はついているので、それと試合で出せるかはいろんな様相が絡んできて別の問題になってくるが、フィットネスのベースは上がっているので、あとは試合で出すだけ。


――GPSをつけて確認? フィットネスは自信になっている?


ボールインプレーのターゲットもありますし、他の国の選手との測定の結果との比較もSC(ストレングス&コンディショニング)からあって、それで自信がつくのもあります。


――ディフェンスに関して。SOポラード、SHヤンチースなどがいます。近場のアタックが驚異になるか


脅威になる選手は多いです。ただチームとしてディフェンスするのが一番で、相手の選手を自由に、プレッシャーがない状況で動かしてしまうと本当に勢いついてしまうし、身体も大きいのでどんどん前に出られてしまう。スペースと時間を奪うことがキーワード。ラインスピードをしっかり上げて、相手のスキルにプレッシャーを与えれば、相手も乱れると思います。そこは徹底してやっていきたい。(それがW杯に生きてくる?)日本代表のDFは一貫しているので、それを出していきたい。



――SH3人。自分の特徴と田中選手がいる意味


日本代表スピードをもったアタックを引っ張ることと、キックを上手く使ってゲームを優位に進めていくこと。他のメンバーとの中で強みにしていきたいと思っています。

フミさんは過去2回もW杯を経験されていますし、これまでもポジション争っていた方です。本当に尊敬していますし、今では一緒にW杯を戦える仲になったので、感慨深いものがあります。まずはライバルとして戦うのはもちろんですが、今はチームなので一緒になって、(茂野)海人さんと3人でチームを勝たせる役目を全うしたいというのが僕の思いです。

――南アフリカ戦の意味とは


僕の中ですけど、もちろんW杯につながると思いますが、今はこの1試合にフォーカスしています。強い相手と対戦することはすごくプラスですし、自分たちのやってきたことがチャレンジできるのですごく楽しみです。

前回(2015年ワールドカップ)の南ア戦を見て、僕も4年後絶対にここに勝ちたいという思いが芽生えました。だからこそ、その相手と実際に戦えるのは楽しみでワクワクしています。あの4年前の南ア戦が原動力になっているという選手は、僕も含めて、前回大会経験していない選手のほとんどがそうだと思います。でも今回は今回のチームで目標ありますし、このチームでやってきたこと出せれば勝てると思います。

記事検索

バックナンバー

メールアドレス
パスワード
ページのトップへ