スーパーラグビー「サンウルブズ」は、26日にシンガポールで行われるブルズ戦にむけ国内最終調整を行った。ブルズ戦が終わると、南アフリカへ移動しアウェイ戦を4試合行い1ヶ月間の長いツアーがスタートする。23日、練習を終え、マーク・ハメットヘッドコーチ、堀江翔太キャプテンが取材に応じた。
「南アフリカの文化を受け入れて充実したツアーに」マーク・ハメットHC
――これから長いツアーが始まります。
ハメットHC できる限りの準備をしています。チームとしてのプランニングミーティングもしました。まずシンガポールが一発目なので、そこに関しては、前回の教訓からしっかり学んでいます。その後に南アフリカへの長いフライトがあるので、いろんな試練があると思います。
南アフリカは初めての選手やスタッフに対して事前に教育することも大事でした。シンガポールでは気温や湿度の高い中で、水分を取って脱水症状にしないようにするとか、時差が大幅にあることに対してどう時差ぼけを最小限に抑えるか、ポートエリザベスに着いたときに良いコンディションでいられるにはどうしたらよいのか、などです。
リーダーシップグループと話しているのは、チームの一員として、どうしたら喜びや充実感を得られるかについて。慣れない異国で、異国の人がスタジアムに来たりして、そういった環境を脅威に感じたりするかもしれない。でも過去に南アフリカを経験したスタッフもいるので、過ごし方や知識を共有することによって、より充実したツアーが過ごせると思います。みな楽しみにしています。
――南アフリカ遠征に向けて、どういうことに注意すべきか。
日本に来る外国人と同じで、南アフリカの文化を受け入れることが大事です。天気も良いですし、日本ではできない野生の動物を見たり、バーベキューの文化も盛んですし、みんなラグビー大好きです。毎日、テレビでラグビーがやっています。
治安の話も出ました。安全ルールを守っていれば、一人で出歩かないとか夜はタクシー乗るようにするとかすれば、そんなに危険ではないと思います。選手たちがビビってホテルに閉じこもることは一番良くないです。部屋に閉じこもってしまうと、退屈なツアーになってしまうので、外に出てほしいと思います。
――連れて行く選手たちのコンディションをどう保つか?
自分は過去に南アフリカのツアーに20回くらい行っているが、限られた選手の中で、気持ちの面も含めて、どうコンディションを管理するかわかっています。最終的には全選手が試合に出ることになると思います。ケガ人が出たら、それ以外の選手を起用しなければいけなくなると思いますし、今までのツアーで(ケガ人の代わりに)新たに選手を呼ばなければいけないことがなかったことはありません。オールブラックスの短期のツアー以外の長いツアーではほぼ、そうです。ケガ人が出たら補充します。選手をマネジメントしますが、ラグビーはコンタクトスポーツなのでやはり限界はあります。