サントリー・石原が語る「Fラインとスクラム」王者パナソニックに勝利する突破口となったトライはどのように生み出されたのか | ラグビージャパン365

サントリー・石原が語る「Fラインとスクラム」王者パナソニックに勝利する突破口となったトライはどのように生み出されたのか

2016/09/28

文●斉藤健仁


8月26日に開幕した2015−16シーズンのトップリーグ。昨シーズン過去最低の9位に沈んだサントリーサンゴリアスが、今シーズンは開幕から4戦全勝で2位と好調を維持している。そんな中で昨シーズンはリザーブから5試合の出場にとどまった4年目の左PR石原慎太郎が、開幕から4試合連続先発と気を吐いている。

9月17日、サントリーは昨シーズンの王者・パナソニックワイルドナイツを45-15で下し、「4節目にして我々がしようとしているラグビーができはじめた」と沢木敬介監督は選手たちを称えた。

前半は17-3とリードして折り返したサントリーは、後半も、この試合、相手を圧倒していたスクラムから先にトライを挙げる。自陣10mラインやや右のスクラムから、WTB中靏隆彰が抜けだしチャンスメイク。そしてボールを継続して、最後はPR石原が素晴らしいランを見せて、中央にトライを挙げた。

サントリーのPR石原がラインブレイクをした場面を見ると、キャプテンSH流大が少しボールを持って走り、相手のHO堀江翔太にコミットする(ディフェンスラインの約束事では、本当は2人立っていないといけないところHO堀江のみだった)。

しかもサントリー側はPR畠山健介が内側、PR石原が外側で前に出る「リードランナー」として立っていた。いわゆる「矢のような形」でアタック・シェイプを作っていた。そのためディフェンス側のパナソニックLOヒーナン・ダニエルが流や畠山に気を取られて、PR稲垣敬太もボールを持って走ったSH流の方に目をやってしまった。

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