大学選手権決勝レビュー・新国立競技場のラグビー初試合にふさわしい名勝負 | ラグビージャパン365

大学選手権決勝レビュー・新国立競技場のラグビー初試合にふさわしい名勝負

2020/01/12

文●大西将太郎 構成●大友信彦


将太郎です。大学選手権決勝、素晴らしい試合でした。新国立競技場で初めてのラグビーに相応しい内容だったと思います。何よりもまず、両チームに心から賛辞を贈りたいです。

2016年大学選手権・同志社戦―CTB中野将伍が突破をはかる

2016年大学選手権・同志社戦―CTB中野将伍が突破をはかる

3年前のことを思い出します。僕は同志社のコーチをしていて、準々決勝で早稲田に勝ったのですが、そのとき1年生で出ていて悔しそうにしていた齋藤直人や岸岡智樹、中野将伍といった選手たちが成長して、この舞台で優勝した。本当に素晴らしいと思います。付け加えると、その年は明治も、準々決勝にさえ残れず京産大に負けてシーズンを終えていました。その試合も花園で、僕は見ていました。あのシーズン、正月に勝ち残れなかった両校が、ともに努力を重ねて力をつけ、決勝の舞台でこれだけの試合をみせてくれた。今日の試合はどちらもミスが少なかった。素晴らしいチームを作った両校の選手たちに心より敬意を表します。

前半、ディフェンスで耐えて敵陣に入った早稲田がPGを決めたこの先制が結果的に全てだった

試合展開を振り返ると、早大が前半を圧倒したような印象がありますが、実は試合の最初にアタックしたのは明大でした。ただ、明大がフェイズを重ねても早大のディフェンスが崩れず、明大がガマンしきれずにキックを蹴って、それが狭いインゴールを越えてデッドボールラインを出てしまった。早稲田から見ると、ディフェンスで耐えて耐えて、敵陣に入ったところですぐに齋藤直人がPGを決めた。

プレミアムコラム

この記事の続きを読む。

購読手続をすると全ての内容をお楽しみいただけます。
メールアドレス
パスワード

記事検索

バックナンバー

メールアドレス
パスワード
ページのトップへ