ラグビーリーグワン2023・ディビジョン1は12週目を迎えた。10日(金)、リコーブラックラムズ東京(4勝6敗勝点19)がコベルコ神戸スティーラーズ(4勝6敗勝点19)と対戦し、41-26(前半:10-5)で勝利した。
勝利したブラックラムズは、暫定6位に浮上。次節、静岡ブルーレヴズと対戦。敗れたスティーラーズは暫定8位。プレーオフ進出の可能性がかなり厳しくなった。
2023/03/11
文●編集部
リコーブラックラムズ東京 ピーター・ヒューワットHC
とても嬉しい。最初の20分で、フィジカルなディフェンス、ブレイクダウン、キャリー、そこがベースとなった。神戸はいいアタッキングチームなので。選手たちはここ最近ハードワークしてきたので、自分たちがいいチームであることを認識出来たと思う。最後の15分は僕の髪の毛に良くないけど(笑)。
(敵陣に入ってからの実行力がよかったのは)練習でも時間をかけている。パワフルなボールキャリアがいるのでその辺も影響しているかもしれないが、自信がつくとどういう力になるかというのは大きいと感じました。常日頃選手たちにいっているのはワンゲームで(チームの状況は)すぐにでも変えることができる。
個人個人が自分の仕事をしっかりやっていけばよりタフなチームになる。時に勝ち負けがあるので、負けることもありますが、個人が役割を果たせば、勝てる可能性がたかまってくる。
リコーブラックラムズ東京 マッド・マッガーンゲームキャプテン
これからブルーレヴズ、東芝とタフな試合に勝つために今日のようなタフな試合は必要な試合だっっと思う。前回戦ったときは最初の20分は良かったけど最後オープンな展開だった。でも今日は80分最後まで頑張り続けないといけなかった。80分しっかり耐えないといけないことをメンバーも理解することがチームにとっても大切なこと。
アタックについては自信をもっています。一週間積み上げているものがあるので、FWがラインアウトをしっかり取らなければならないし、それぞれが仕事を遂行できたのでいいトライだったと思う。
コベルコ神戸スティーラーズ ニコラス・ホルテンHC
先週と同じコメントをしなければらない。前半、得点を取り切ることができず、後半簡単にトライを許してしまった。後半追い上げても追いつかない。終盤粘りを見せることができたのは先週には見られなかった点なので良かったが、我々の目指す結果ではない。
(準備については)アタックの精度、スパースにボールを運べればチャンスをつくることができたが、コンスタントに一貫性をもっていなかった。
厳しい状況だが、やれることをやって前に進むか、ギブアップするかの2択だと思う。たしかにショートウィークで、アウェイの東京での試合ですが、それはホーム&アウェイで言い訳にならない。アタック、ディフェンスともに精度をあげていきたい。結果を得ることで前を向くことができる。
そんなに大きなミスをしているわけではないですが、ミスをするとまた自分たちががミスをしてしまい、自信を失ってしまうことにことにつながっている。
(プレーオフ進出が厳しくなった事について)今は順位のことより一番思っているのは、80分戦えるようになる、サポーターや会社の人のためにパフォーマンスを出せるかにフォーカスしたい。
コベルコ神戸スティーラーズ 橋本皓キャプテン
最後に追い上げたけど遅すぎた。相手に簡単にトライを与えすぎた。一戦一戦やるべきことをやっていくだけ。シンプルですが、それが全てだと思います。
80分、どういう試合展開だったのかを本誌独自に集計した「得点率」を見ながらイメージしていきたい。
15人制ラグビーでは得点後、相手のキックオフからゲームが再開され、自陣でボールを持つことになる。そのため、自陣を脱出しないと失点のリスクがある状態で戦わなければならない。
「相手ボールのキックオフから自陣を脱出すること」が失点を防ぐ一つの要因になるし、相手ボールキックオフからのアタックで得点ができることは、相手に対して優位に試合を運んでいるバロメーターにもなる。
この試合での得点率は以下のとおりだ。