NTTジャパンラグビーリーグワンはレギュラーシーズンを終了。5日~7日とディビジョン同士の入替戦がはじまった。三重ホンダヒート(Div2・2位)が34-29でグリーンロケッツ東葛(Div1・11位)に勝利。三菱重工相模原ダイナボアーズ(Div1・10位)が59-21で豊田自動織機シャトルズ愛知に快勝した。
7日、無敗でDiv2を優勝した浦安D-rocksは花園ライナーズ(Div1・12位)に挑んだ。D-rocksはSH飯沼蓮のトライで先制するも、セットプレーで苦しみ、前半だけで11個のペナルティ。2つのイエローカードと規律が崩壊。それでも7-19と12点差で折り返すも後半もスクラムのペナルティーは修正できず、ライナーズに突き放され14-36で敗れ、昇格するためには、第2戦で23点差以上つけて勝利することが条件となった。
一方勝利したライナーズ。勝点5を獲得して得失点差は22と大きく差をつけた。残留にむけ大きく前進した。アキレス腱の断裂から復帰したSOクウェイド・クーパーは「この位置で満足していないので、ディビジョン1に残留するために戦い続けたい」と話した。
クーパー、敗れたD-rocks、アッカーマンHC、今季限りで現役引退を発表した、クレイグ・レイドローのコメントを紹介する。
近鉄花園ライナーズ SOクエイド・クーパー
近鉄の仲間たちと一緒にグラウンドに戻り、プレーできたことは、本当にうれしい。しかし、(入れ替え戦を戦うという)この位置で満足してはいないので、ディビジョン1に残留するために戦い続けたいと思います。
――チームにどんな声かけをしたか。
私は自分の生き方に哲学を持っていて、それは必ずしも試合は最も重要な要素ではない、ということです。それは、毎日をどう生きるかということです。だから、月、火、水、木、金とどうトレーニングするか、それが一番大事なんです。だから、試合当日に緊張して、手遅れになってしまう前に、もっとやるべきことがあると考えるなら、準備することがベストだということを、チームメイトに強調したんです。だから、私がいつも選手たちに言っているのは、今日一日ハードワークを続けること。そうすれば、週末にいいプレーができ、クラブのためにベストを尽くすことができるということなのです。
――相手チームにも元ワラビーズの選手がいたが。
長年、一緒に戦ってきた仲間たちです。素晴らしい思い出を共有し、厳しい時期も過ごしました。そのような関係はとても特別なもので、日本で対戦することはとても重要な試合であり、特別な瞬間ですが、何よりも友情なのです。だから、彼らの家族の様子を聞いたり、僕のケガのことを尋ねられたり、ラグビーとは関係ない普通のことを話したりできるのは、とても素晴らしいことだし、人生で最も大切なのは、生涯を通じて築く人間関係や絆なのではと思います。多くの素晴らしいプレーヤーと出会うことができ、また、彼らがフィールドに出て、今もなお、そのプレーのピークにあるのを見ることができたのは、本当に幸運でした。