4月8日(土)、「NTTジャパンラグビーリーグワン」ディビジョン1の第14節がスピアーズえどりくフィールドで、2位につけるホストのクボタスピアーズ船橋・東京ベイが最下位の近鉄花園ライナーズを迎えた。
スピアーズが前半からトライを重ねて計9トライを挙げて55-17で快勝。勝点を56に伸ばしてトップリーグ時代から3シーズン連続のトップ4、そして今季のプレーオフ進出を決めた。この試合で前半19分までにハットトリックを達成し、後半も1トライを挙げて4トライと気を吐き、POM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)に選ばれたのがルーキーのWTB木田晴斗(立命館大出身)だ。
新人賞が有力視されているWTB木田は4トライを挙げて計15トライとし、18トライでトライランキングトップに立つ東京サントリーサンゴリアスのWTB/FB尾崎晟也と3トライ差とした。
試合を振り返って木田は「(スピアーズには)BKもいい選手がいましたし、どんどんボール動かして、チャンス回ってくると思っていた。自分の実力で取れたわけでもないが、チャンスが来たときは取り切ることは意識していますし、そういうところは欲を出してもいいのかな。運良く、チャンスが多くて4トライ取れたのは良かった」と破顔した。
関西大学Aリーグでも、昨季のリーグワンでも公式戦でのハットトリックはなく、本人曰く「(公式戦での)ハットトリックははじめてかもしれない」とのこと。
試合前はトップの尾崎と7トライ差だったが、「周りからすれば離れていたと思うのですが、トライ王を狙っていきたいと思っていましたし、賞を取ることでクボタ(の勝利)につながっていくのであきらめていなかった。ただトライばっかり考えているとプレーも良くならないと思っていたし、試合の流れもある。前半1対1で抜ききってトライが取れて良かった」と振り返った。