1月2日、第57回全国大学ラグビー選手権大会準決勝、明治大学と天理大学の一戦が秩父宮ラグビー場で行われた。
昨年準優勝だった明治、先に行われた試合で早稲田が帝京に勝利し、決勝進出を決めただけに、この試合も勝利をして昨年のリベンジを果たしたい。
対する天理は、今季部内でクラスターが発生し、活動が制限される状況が続き、関西大学リーグ戦も変則的なスケジュールで昨年の半分しか試合ができない。チームの中心選手である、CTBシオサイア・フィフィタ、SO松永拓朗、SH藤原忍、FL松岡大和主将らは一昨年、決勝で明治と対戦し敗れた悔しい経験が体に染み付いている。「自分たちでなく、これまで多くの悔しい思いをしてきた先輩たちの思いも背負って戦いたい」と松岡主将はリーグ五連覇を決めた後に思いを話していた。それだけにこの試合にかける思いは強かった。
天理のキックオフで試合がスタート、その思いが乗り移ったかのように天理が素早い出足でキックオフボールを確保し明治陣内へ攻め込む。明治は差し込まれノットロールアウェイのペナルティ。
天理はペナルティーキック(PK)を獲得するとタッチに蹴り出し、ラインアウトを選択。天理はボールを確保できず明治がタッチキックでもう一度ラインアウト。今度は確保し、モール、そしてラック周辺でのフェイズ。明治はボールに寄り、右のアウトサイドにスペースができたところ、ロングパスを通しWTB土橋源之助がトライ。天理が先制を果たす。