2021年1月11日、天理大が新たな歴史を作った。早稲田との決勝に勝利し、初の日本一を達成した。攻撃の中心の一人、CTBシオサイア・フィフィタ。2年前、同じ決勝の舞台に立ちながら明治大学を前に敗れた悔しさはこの決勝の舞台で力となって躍動した。スーパーラグビー・サンウルブズに入団し、世界のトップ選手たちから多くのものを天理大に持ち帰ってきた。自身へのプレッシャーを使って他のメンバーのためにスペースを作る。随所にそうしたプレーが見られ、トライを演出した。そんなフィフィタが感じた喜びの声と、試合前日の様子を試合後に聞いた。
「100点ゲームではなかった。早稲田すごくディフェンス良かったから」
――優勝して、どんな気持ち?
すごく嬉しかったです。
――いろんなこと準備、想定していたと思うが、早稲田はどうだった?
強かったですね。僕も久しぶりに今日はミスたくさんありましたのが、早稲田の素晴らしいディフェンスに負けたんじゃないかなあって思っていました。
――あれだけのスコアできたのは、一番何が?
自分でも行ける準備をしたり、この大会に向けて、すごく周りを使うのをすごい意識してきたので、ミスとかもあったんですけど、みんなが楽しくできたことがすごく助かりました。
――かなりキック多用していた印象。ゲームプラン?
やっぱり、ちょっとでもFWを楽させるというか、キック蹴って、みんなでチェイスして、できるだけ敵陣に入ることを意識しました。