4日、上柚木陸上競技場では、関東大学対抗戦A、慶應義塾大学対日本体育大学の一戦が行われた。
TIMELINE
4分 慶應 TRY 13 イサコ・エノサ 5-0
20分 慶應 TRY 11 鬼木 崇 10-0
25分 慶應 19 良知兼佑 In 4 相部開哉 Out
26分 慶應 TRY 7 山本 凱 17-0(CON 14 高木一成)
34分 日体 TRY 11 沢村 舜 17-5
42分 日体 TRY 8 ハラトア・ヴァイレア 17-12(CON 12 石田大河)
45分 慶應 23 宮本恭右 In 14 高木一成 Out
前半終了
51分 日体 23 中川拓人 In 10 高木陽太 Out
56分 慶應 TRY 8 アイザイア・マプスア 24-12(CON 10 中楠一期)
57分 日体 22 梶田壮馬 In 9 本堂杏虎 Out
61分 慶應 PG 10 中楠 27-12
61分 日体 16 小西貫太 In 1 中村建之 Out
65分 日体 PG 8 ハラトア 27-15
66分 日体 17 森屋颯太 In 2 北原寿哉 Out
66分 日体 20 大藤竜也 In 4 永田義樹 Out
69分 日体 PG 8 ハラトア 27-18
74分 日体 21 毛利虎之介 In 7 渡邉智永 Out
77分 日体 TRY 8 ハラトア 27-23
82分 日体 TRY 11 沢村 27-30(CON 8 ハラトア)
MATCH REVIEW
注目のニュージーランド留学生、慶應CTBイサコ・エノサのトライを皮切りに3連続トライ。前半30分を終え17-0とリードを広げる。日体大は35分にWTB沢村舜のトライで食らいつくと、こちらも留学生のNO8ハラトアがトライを決め17-12と慶應リードで後半を迎える。
後半、慶應はもうひとりの留学生NO8アイザイア・マプスアのトライ、61分にはPGで27-12と再びリードを広げる。追いかける日体大は2本のPGで再び9点差とする。それでも慶應はギアをあげ粘り強くディフェンス。75分、日体大は自陣ゴール前のラインアウトから、WTB田中大世(1年)がビッグゲイン。一気にハーフウェイ付近まで前進しキック。慶應ディフェンス2人に対して後ろから凄まじい速さで抜き去りボールを獲得したのは日体大キャプテンのCTB石田大河(4年)だった。石田は一気にゴール前までボールをキャリー。慶應ディフェンスが整う前に展開。NO8ハラトアがトライを決め、23-27。
残り時間は1分プラスロスタイム。慶應は敵陣深くへ蹴り込み、ディフェンスに徹する。攻め続けるしかない日体大は左右にボールを動かし、さらにピックアンドゴーで縦のアタックも交え、FW、BKが一体となってボールを繋ぐ。そして、再びキャプテンの石田が相手ディフェンスのスペースを付いて敵陣22m内側に切れ込むと、直前のトライを同様に速い展開で慶應ディフェンスを崩し、最後はWTB田中が逆転のトライ。ハラトアのコンバージョンも成功し、試合終了。
30-27で日本体育大学が慶應義塾大学に2008年以来の勝利し、1勝3敗とした。一方敗れた慶應義塾は2勝2敗とした。
この劇的な試合展開、75分から逆転トライが生まれるまでのボールの軌跡を振り返る。