6月のテストマッチをジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチの代行としてマーク・ハメット現サンウルブズヘッドコーチが代表を指揮する。今回、日本代表がやろうとするラグビーは、多くの選手からも語られたように「サンウルブズのラグビー」だ。一週間という短い準備期間で、サンウルブズメンバー以外に落としこまなければならない。世界の各国がそうであるように日本代表も、急ピッチで仕上げたコンバインドチームでどれだけのパフォーマンスを発揮することができるのだろうか。
――6月、代行とはいえ、ナショナルチームの指揮官を務めます。
ハメットHC代行(以下、ハメット) リーダーの選手とともに引っ張っていく役割があります。日本代表には長年伝統あると思いますが、コーチ陣をどう受け入れるか。スコッドの中にはサンウルブズの選手も多いが、あくまでもサンウルブズではなく、日本代表であることを強調したい。(選手時代)スーパーラグビーよりも代表でプレーしていたときの方が、感情が入るが、トップレベルでラグビーをすることは変わらないので、同じ意気込みでやりたい。
――まずカナダ代表と対戦します。
ハメット あくまでも推定ですが、分析はしています。カナダ代表は日本代表と同じように新しいコーチ陣で、ケガや引退した選手もいて新しいチームになっています。あくまでも分析は過去のチームに対して行ったので、推定というのはそういった意味です。
カナダ代表の傾向は分析することは可能ですが、サンウルブズやそれ以外のメンバーが、チーム一丸となって自分たちの戦い方をすることが大事です。ゲームプランはそこまで変えないが、サンウルブズではなく、日本代表のスタイルを作るために変えていくことはあります。ただ大きな変更はありません。
――新しい日本代表としてファンにどういう姿を見せたい?
ハメット テクニカルでありテンポの早いラグビーを展開したい。そのためにはセットプレーでもしっかりボールを確保したい。またディフェンスでもフィジカルに、そしてラインを速く上げたい。現在のメンバーの半分は知っているが、半分は知らない。より一致団結が必要です。
――秋から日本代表のヘッドコーチに就任するジェイミー・ジョセフ氏から何か言われたことはありましたか?
ハメット セレクションに関して相談を受けたことははありましたが、チームの戦い方、チーム作りなどに関して具体的なオーダーはありませんでした。
――2019年のワールドカップに向けて、SO/FB松田力也など新しい力が期待されますが?
それは1週間後に聞いてもらった方がいいでしょう(苦笑)。でも理由があって選ばれているわけで、薫田さんやジェイミーが理由があって選んでいるわけで、選ばれているだけの力を自分に証明してほしい。
――代行のヘッドコーチとして難しいチャレンジになると思いますが?
ハメット そうですね。チャレンジですが、サンウルブズのヘッドコーチに就任したときとあまり変わらない。このチャレンジを楽しみにしています。また一致団結することが大事です。そして 短い準備期間ですが、自分たちのパフォーマンスを100%出せるように焦点を当ててやりたい。
――この3試合の持っている意味は?