「フィジカルの強いトンガ―ディフェンスでチームに貢献」ジャパンのCTB陣に訊く | ラグビージャパン365

「フィジカルの強いトンガ―ディフェンスでチームに貢献」ジャパンのCTB陣に訊く

2019/08/01

文●斉藤健仁


27日のフィジー戦に勝利したラグビー日本代表は、パシフィック・ネーションズカップの第2戦トンガ戦の試合登録メンバーを発表した。フィジー戦で存在感を見せたCTB陣の二人、ラファエレティモシー、中村亮土が取材に応じた。

「ボールインプレーの時間を長ながら、キックを蹴る」(中村)、「(フィジー戦では)取りこぼしたこともあった」(ラファエレ)


――トンガのイメージは?


中村 ラグビーを知っている人なら誰もが思うこと一緒だと思いますが、『フィジカル』が強いところ。ボールを持って当たりに行くのが好きなチーム。今まで持っていたイメージと、ビデオ見て分析したのは一致。従来通りのトンガのイメージです。


ラファエレ 非常にフィジカルなチームというのが第一印象です。高いレベルでやっている選手もいるので強豪だと思います。


――トンガ戦、どういうプレーにフォーカスしたいか?


中村 僕はディフェンス(以下、DF)のところで、チームに貢献していきたい。トンガ戦のプランでDFの時間を多くするプランがあるので、相手の強みであるフィジカルに対して、自分の強みであるところも含めてぶつけていきたい。

ラファエレ やはりDFの時間帯が多くなるので、DFのところをしっかりフォーカスしたい。アタックのところでも、バックスでチャンスを作りたい。


――12番からキックに関して


中村 ボールインプレーの時間を長くしながら、キックを蹴るというところで、あまり外に出さないで、また相手のキックに対してはクイックボールを入れたり、ボールインプレーを増やしながら、9番、10番からのキック、12番、15番キックのオプションなどいろんなキックのオプションを作りながら準備しています。(12番のキックは)ストラクチャー での12番からのキックは準備していないですが、フェイズからのキックはイメージとしては持っています。


――フィジー戦はパスを使ったラグビーが上手くいったがその出来は? トンガ戦への意気込みは?


ラファエレ (フィジー戦では)かなりボールを使えたんですが、そこでもチャンスを逃して、取りこぼしたこともあったので、トンガ戦でもボールインプレーが増えるので、さらに得点の機会を増やしていきたい。

中村 チームとしてはトライを取る機会を増やしていくポジションになってくるので、チャンスをできるだけトライまでつなげるように持っていきたい。


――テストマッチをしながらW杯を想定していますか?


中村 僕は、W杯のことはもちろん、想定しないといけないですが、今は、トンガ戦に向けて準備していることであって、あまり先のことは考えていないですね。

ラファエレ 一大イベントが控えていますが、そこまで先のことを考えずに目の前のことに取り組みたい。


――ケガから復帰し、フィジー戦では松島選手のトライにつながるタックルあったが、調子はどう?


ラファエレ やっと仲間と一緒にプレーできて嬉しい。良かったです。そしてリハビリ長い間やっていたが、去年と同じくらいのコンディションに戻れたと思います。


――リーダー陣のチームで引っ張っています


中村 ジェイミーは非常にリーダーの仕事に重きを置いている人。チームの中でリーダーグループが大事だと、リーダーミーティングで話されるし、週始めにはミーティングを行います。チームとして思っていることをリーダーがしっかりコーチ陣と共有して同じ方向を見ることは大事だと話しています。だから共有の回数は多いですし、ミーティングの時間をしっかり取っています。

――リーダー陣に関してラファエレは?


ラファエレ リーダーシップグループが活動、機能することが大事だと思います。週の頭にコーチ陣とミーティングをしてしっかりといろんな情報共有して、意思の疎通をはかって、1週間、何が大事で、何に取り組むのか話し合って、リーダー陣がそれをチームに落とし込んで、仲間たちが付いてくれて、結果的に 週末のパフォーマンスにつなげていくということが行われています。


――フィジー戦で、リーチキャプテンが疲れたときに、コールを田村選手や中村選手に任せたと言っていました。成長を感じる?


中村 どうかわからないが、やっぱり12番でゲームをコントロールする側の立場なので、そこの仕事も12番なので、当たり前と当たり前ですが、9番、10番に頼るのではなくて、ちょっと細かいところをアドバイスしたり、話していったり、決断しやすいように、ちょっと外はこう感じていると伝えてあげるようなポジションなので、その手助けは、リーダーが入っている入っていない関係なく、意識してやろうとしています。


――大きくてパワフルなトンガ相手にどんなDFを?


中村 フィジー戦同様、2人でタックルに入る。1対2の状況を作って、そこで相手にパワーを伝えていく。それはフィジー戦同様、今週もしっかりとやっていきます。


――W杯、50日前ですが


中村 そこはこの前、宮崎の合宿の中で100日前と聞かされて、もうすぐやなと思った矢先に、今日の日を迎えて。カウントダウンしていないけど、あっという間に過ぎています。早く時間が過ぎてますね。もうたぶん、すぐ来るんだろうなと思いますが、あまり先のことを考えすぎず、今の1日1日を大事にしていきたい。

――ディフェンスのラインスピードが重要?


中村 はい。(試せる機会)はい、そうですね。


――個人として、昨年から今年、成長している部分?


中村 予測力は上がっていると思います。フィジカルとか身体のフィットネスは昨年同様、自分がやりやすい感じで身体が動いていますし、やってます。

トンガ戦試合登録メンバー

1 稲垣 啓太(26)
2 堀江 翔太(59)
3 ヴァル アサエリ愛(6)
4 トンプソン ルーク(65)
5 ヴィンピー・ファンデルヴァルト(10)
6 リーチ マイケル ◎(60)
7 徳永 祥尭(10)
8 アマナキ・レレイ・マフィ(23)
9 流 大(16)
10 田村 優(55)
11 レメキ ロマノ ラヴァ(9)
12 中村 亮土(17)
13 ラファエレ ティモシー(15)
14 松島 幸太朗(31)
15 ウィリアム・トゥポウ(7)
16 坂手 淳史(14)
17 三浦 昌悟(6)
18 木津 悠輔(1)
19 ヘル ウヴェ(11)
20 姫野 和樹(10)
21 茂野 海人(8)
22 松田 力也(17)
23 福岡 堅樹(31)

記事検索

バックナンバー

メールアドレス
パスワード
ページのトップへ