堀江翔太ショートインタビュー「〝過酷な訓練〟を乗り切って成長した」 | ラグビージャパン365

堀江翔太ショートインタビュー「〝過酷な訓練〟を乗り切って成長した」

2015/07/05

文●斉藤健仁


7月4日(土)、今年のスーパーラグビーのプレーオフ決勝が行われ、ニュージーランド(NZ)カンファレンスに所属するハリケーンズ(NZ1位かつ全体1位)対ハイランダーズ(全体4位)同士の対戦となった。この試合はスポーツ専門テレビ局「J SPORTS」で生中継され、日本代表HO堀江翔太(パナソニック)がゲスト解説した。試合はリーグ戦で2連勝していたハリケーンズが有利と見られていたが、日本代表SH田中史朗(パナソニック)が所属するハイランダーズがすばらしいディフェンスを見せて21−14で勝利し、初優勝を飾った(田中選手は、決勝はベンチ入りしたものの出場はなし)。

「パナソニックの今シーズンのチームスーツ」で決めた堀江は解説が終わった直後、報道陣の取材に応じた。



「フミさんにはハイランダーズの文化を日本に持って帰ってきてほしい」

――優勝したハイランダーズにはパナソニックと日本代表のチームメイトの田中選手が在籍し、一緒にプレーした経験もあるトニー・ブラウン(現パナソニックアドバイザー)がコーチを務めています。

堀江 スーパーラグビーで優勝するチームのメンバーには中々なることができません。フミさんにはハイランダーズの文化やエキスを日本に持って帰ってきてほしいですね。また特にディフェンスでは、ブラウンがパナソニックでもやっていることをハイランダーズでもやっている。通用しているなと思いました。



――ハイランダーズが勝利した理由はどう分析しますか?

堀江 ハリケーンズがすごく自分たちの色を出そうとしていましたが、それに対してハイランダーズもしっかり分析して対処していたと思います。ハリケーンズはリーグ戦で2勝していたこともありますが、もう少し相手を分析したことを織り込んだ方が良かったと思います。

一方でハイランダーズは相手の弱みをついたり、ラインアウトからのモールをコンテストしなかったり、キックを上手く蹴ったりと自分らの形をしっかり作っていました。相手がいるからこそラグビーが成り立ちます。自分たちのラグビーを理解することも大事ですが、相手がどういうことをやってくるかと知ることも大切。日本代表でも、バランス良くやっていきたいですね。

 

「常に試合に出れる準備はしている」

AT練習では、相変わらずランとパスで目立った動きを見せたいた

AT練習では、相変わらずランとパスで目立った動きを見せたいた

――昨シーズンまで2年間、今シーズンは全体10位だったレベルズ(オーストラリア)でプレーしていました。

堀江 やっぱりスーパーラグビーを見ていたら、今シーズンもプレーしたかったなと思いますが、ワールドカップに懸ける気持ちが強くてあきらめたので、自分からモチベーションを上げて、足らないところを補っていきたい。ワールドカップに向けては日本代表としても個人としても着実に伸びていると思いますし、その成果は7月~8月のPNC(パシフィック・ネーションズカップ)で出ると思います。またスーパーラグビー選手も戻ってきて良い刺激があり、違うチームに生まれ変わると思います。



――そのPNCではフィジー代表、アメリカ代表、カナダ代表などと対戦しますが、9月にはワールドカップ本番も控えています。

堀江、あまりワールドカップを見過ぎて、目の前の試合を疎かにしたくないので、まず一試合一試合をしっかり戦いたい。PNCは先発で出られるかわかりませんが、常に試合に出る用意はしています。



――来年、日本代表に準じるチームがスーパーラグビーに参戦します。堀江選手は来年、どうするつもりでしょうか?

堀江 来年はどこでプレーするかまだ決めていません。レベルズからオファーは来ませんでした。日本代表に準じるチームからは個人的にオファーは来ていますが、ワールドカップもあり忙しかったこともあり、まだサインしていません。現在、悩んでいるところです。

 

プレミアムコラム

この記事の続きを読む。

購読手続をすると全ての内容をお楽しみいただけます。
メールアドレス
パスワード

記事検索

バックナンバー

メールアドレス
パスワード
ページのトップへ