22日から開幕した第25回全国高校選抜ラグビー大会は26日、いよいよベスト8による戦いが、熊谷ラグビー場・Aグラウンドで行われる。ワールドカップ仕様のピッチを舞台に、全国32校の頂点を目指した熱い4試合になるだろう。
24日に行われた2回戦の結果は以下のとおり。
大阪桐蔭(大阪)87‐0 札幌山の手(北海道)
桐蔭学園(神奈川)21‐7 東海大大阪仰星(大阪)
大分東明(大分)14‐34 石見智翠館(島根)
中部大春日丘(愛知)21‐14 茗溪学園(茨城)
國學院栃木(栃木)10‐0 京都成章(京都)
目黒学院(東京)7‐3 天理(奈良)
常翔学園(大阪)12‐23 東海大相模(神奈川)
御所実業(奈良)37‐8 尾道(広島)
近畿地区代表、優勝候補の一つ、大阪桐蔭は札幌山の手を零封。注目の桐蔭学園は東海大大阪仰星に快勝。歴代最強という呼び声もある、石見智翠館は大分東明に勝利。九州勢は2回戦で全ての高校が姿を消した。中部大春日丘は茗溪学園との接戦を制し勝利。関東王者・國學院栃木は後半27分までスコアレスの緊迫感ある戦いだったが、後半走り勝ち勝利。1回戦で東福岡から金星をあげた目黒学院は勢いそのままに先制トライを奪うと、その7点を守りきり天理に勝利。嬉しい初のベスト8入りを果たした。東海大相模は充実の試合展開で常翔学園に快勝。御所実業も盤石の戦いぶりで尾道に勝利した。
本日行われる準々決勝の組み合わせは以下のとおり。
10:30 石見智翠館(島根)‐.中部大春日丘(愛知)
11:50 御所実業(奈良)‐.國學院栃木(栃木)
13:10 目黒学院(東京)‐.桐蔭学園(神奈川)
14:30 大阪桐蔭(大阪)‐.東海大相模(神奈川)
目黒学院が嬉しい選抜初のベスト8入り
2回戦を戦ったチームから、東福岡、そして天理に勝利して初めてのベスト8入りを果たした目黒学院、先制トライを決めたNO8フィッシャー慶音とFLラトゥ カヴェインガフォラウ、NO8ブルースネオル ロケティの3選手に試合後話を聞いた。
目黒学院 LOフィッシャー慶音
めちゃくちゃ嬉しいですけど、ちょっと試合内容的には全然やれていかなかったことが多かったんで練習でそこは修正していきたい。接点のところで負ける場面があったり、タックルの強度も弱かったりしてもっと自分たちから前に出ていきたいですね。(トライは)嬉しいですけど、ゴール前でのノックオンも多かったのでそこは反省です。
(昨日の試合が終わってから)昨日からの勢い、気持ちを忘れないで今日もチャレンジしてぶつけていこうという感じでした。
(最後は相手にゴール前でモールを組まれるピンチでした)あの場面では全てを今日出し切ろう、お互いを信じてやりました。
(モールパイルアップからノーサイドまでFWでボールキープするプレー)あんまり、練習したことなかったんですけど、うまくいってよかったですね。
目黒学院 NO8ブルースネオル ロケティ
(ベスト8は)信じられない。今までなかったのですごく嬉しい。
(相手のタックルに対して苦労していました)全力でぶつかってみたけど、やっぱり倒されるところが多かったんで、強かったですね。もっと頑張りたいです。
(疲れは?)大丈夫です…。めっちゃ頑張りました。
目黒学院 FLラトゥ カヴェインガフォラウ
(今の気持ちは?)全国でベスト8は初めてなので本当に嬉しいですね。
(ポジションをCTBからFLに変更しましたが、もう慣れましたか?)はい。そこまで大変ではなかったです。今は慣れてプレーができています。今まではプレーしていたのはCTBで目黒学院に来て初めてFLをやりました。
(目黒に来てラグビーを学べていることについて)とてもハッピーです。コーチにも感謝していますし、自分の家族やまわりの人達にも感謝しています。
(1回戦で強豪の東福岡に勝てたこと)本当に信じられないくらい嬉しかったですね。ブレイクダウンも本当に強かったし。今まで対戦したことないくらいのプレッシャーを感じました。スピードも早かったです。
(得意なプレーは)ディフェンスです。ディフェンスには自信を持っています。タックルはとにかく激しく、そしてハードワークすることを心がけています。
(覚えた日本語は)「ダイスキ」。友達から教わりました(笑)。
(準々決勝ではどんなプレーをしたいですか)とにかくチームが勝利できるよう、ハードワークしたいです。
(疲れはあると思いますが、そんな時どんな食べ物を食べますか?)ラーメン。あとはハンバーガー。食べたいですね。
チームのキーマンとなるこの三選手が、桐蔭学園を相手にどんなパフォーマンスを見せるか。そして4強に勝ち進むのは一体どの高校なのか、注目の戦い、第1試合は10:30キックオフ。