9月25日、RWC2019日本大会で唯一新設されたスタジアム、釜石鵜住居復興スタジアムで初めての試合となるフィジー対ウルグアイの一戦が行われた。
25日の釜石は好天に恵まれた。
2011年3月11日の東日本大震災で甚大な被害を受けながら、復興の象徴として、新世代の目標として誘致された釜石でのワールドカップ開催。12時の開場を前に、スタジアムゲートの前には長い列ができた。
試合は、オーストラリアに食い下がった札幌の戦いから移動込み中3日という厳しい日程を強いられたフィジーに対し、これが今大会初戦となったウルグアイが猛タックルで食い下がり、2度の8強を数える魔術師軍団の魅惑のアタックを寸断する。
前半7分、フィジーは相手ゴール前のラインアウトでピールオフからスロワー返しのムーブでHOドロコトが先制トライ。対するウルグアイも14分にSHアラタがブレーキの利いたステップでフィジーDFを突破してトライ。SOベルチェシのゴールも決まり逆転。フィジー優位と踏んでいたスタジアムに一転、激戦の予感が覆った。
18分、フィジーは相手ゴールラインに迫るとFWが波状攻撃。PRマウイがねじ込みトライ。SOマタベシがゴールを決め12ー7とする。
だがウルグアイは直後の21分、相手ゴール前でラインアウトのチャンスをつかむと、後ろピールオフのムーブでHOケスレルがゴール前に持ち込み、NO8ディアナがトライ。14ー12と再び逆転すると、25分にはハイパントをフィジーが捕り損ねたチャンスを見逃さずにCTBカトがトライ。37分にはベルチェシがPGを加え、24ー12とリードを広げてハーフタイム。
後半、早く追いつきたいフィジーだったが、最初のキックオフのウルグアイの蹴り返しをノックオンするなど、焦りからか、前戦から中3日の疲れからか、単純なエラーを連発。45分には正面22mのPGをマタベシが失敗。しかし、このドロップアウトからフィジーはカウンターアタック。LOヤトゥニヤラワがトライし、17ー24。ようやくフィジアンマジックの片鱗を覗かせるが、正面のコンバージョンをマタベシが失敗。対するウルグアイはベルチェシが54分にPGを失敗するが、そのまま敵陣で攻勢を続け、60分に再びPGを狙い成功。