今年からスーパーラグビーに参入したサンウルブズは6月27日、マーク・ハメットヘッドコーチ(HC)の退任を正式に発表。同日、ハメットHCはウィンドウマンス明けでチームが再集合した練習後の囲み取材に応じ、今季で退任することについて、そしてこの1年間でサンウルブズで作り上げてきたことについて思いを語った。
常に目標として、もっと密にコーチングをやりたいという目標があった。
ーーサンウルブズとしては久々にチームとして集合しました。
ハメット 最集合したということでもう一度、選手たちの意識を高めることと、プレシーズンにしっかりとしたレガシーを作っていこうと話をしてきて第1戦から14戦までで作り上げることが出来ました。それは終わりではなく、最後の17戦まで作っていこうとミーティングで話しをしました。そしてビデオを作り、これまでの戦いぶりを見てサンウルブズとはどういうチームであるかを再認識させました。またいつも月曜日には活気をつけるためにゲームをやってエンジョイしていて、(この後)チームバーベキューをやります。
――退任についての経緯について教えて下さい
ハメット 非常にサンウルブズの経験は充実していました。今回の決断は苦渋の決断でした。(以前から)常に目標として掲げていたこととしてニュージーランドでアシスタントコーチとしてもっと密にコーチングに携わることがしたいという思いがありました。今のヘッドコーチの役割だと、マネジメントの面でも多くのことをやらなくてはならず、それよりもコーチングの仕事をやりたいという信念を貫きたいという思いから今回の決断をしました。
――ニュージーランドに戻りたいという思いもあったのですか。将来的にオールブラックスのヘッドコーチも目標にしているのですか。
ハメット 自分のコーチングと人生を考えた上で、自分が何をしたいのかということに対して、舞い込んできたチャンスに向かって進んでいくだけです。それはオールブラックスでプレーした時もそうでした。
――サンウルブズからもオファーはあったのですか。
ハメット それはありました。今年一年でサンウルブズをいい状態に作り上げることができたと思います。残りの期間は、次の年につなげていく作業にとりかかりたいと思います。1年目は誰もが大変であるということはわかっていましたが、今後、どのようにつなげていくのかについては運営スタッフとも話をしていますし、実現できると思っています。
――来シーズン、ハイランダーズのアシスタントコーチ就任するということですが、オファーはいつあったのですか。
ハメット 今はサンウルブズのことに集中したいのでそのことに関しては発言を控えたい。ただ、スーパーラグビーの世界は、人材確保という点では非常に競争が激しく、指導者は非常に早い段階から声をかけられています。活発で、積極的なマーケットなのです。