「ホメすぎると、余分なものが伸びてくるから、あまり言いたくないけど」
大学選手権準決勝の試合後、大東大戦で4トライをあげたルーキーWTB竹山晃暉について聞かれた帝京大の岩出雅之監督は、そう言ってから、
「とても素晴らしい選手だと思う」と言った。
「周りを活かすようなプレーをすればいい」ということを学んだ
「今大会だけでなく、もう少しからだが大きくならないとワールドクラスにはならないと思うけど、そこを目指して、大学でいい4年間を送ってもらいたいですね。この大会でのことはもちろん、後々まで愛されて、期待される選手になっていってほしい」
竹山は、第2ステージ最終節の中大戦では6トライを荒稼ぎ。第2ステージ初戦の法大戦であげた1トライをあわせれば、大学選手権3試合で11トライを荒稼ぎ。これは、2003年度に関東学院大のHO山本貢(現キヤノン)とWTB北川智規(現パナソニック)が記録した大学選手権1大会個人最多トライ記録に並ぶタイ記録。竹山は1年生の準決勝終了時点で早くも、歴代の大学ラグビーを彩ったフィニッシャーたちの記録を上回ったのだ。