ラグビーワールドカップは再会の旅―ウエールズのナビディとワラビーズのオコナーの躍動に思う | ラグビージャパン365

ラグビーワールドカップは再会の旅―ウエールズのナビディとワラビーズのオコナーの躍動に思う

2019/10/02

文●大友信彦


ラグビーワールドカップは再会の旅でもある。

9月29日の東京・味の素スタジアムで行われたオーストラリアvウェールズ。気がつくと、記者の目はゴールドの背番号13を追っていた。

ジェームズ・オコナー(CTB)―ワンダーボーイは29歳で日本に戻ってきた

2009年のオコナー

2009年のオコナー

ジェームズ・オコナー。29歳。彼が日本のピッチでプレーをするのは2009年11月のブレディスローカップ以来、今回のワールドカップがちょうど10年ぶりだ。そのときジェームズ・オコナーは19歳だった。

17歳でスーパーラグビーにデビューし、18歳4ヵ月で初キャップ、18歳11ヵ月でテストマッチ初先発で初トライそれも初ハットトリックトライを決めた。2009年11月のブレディスローカップのときは19歳3ヵ月ながらすでに10キャップを持つインターナショナルプレーヤーだった。試合はダン・カーター、リッチー・マコウら歴戦の猛者を並べたオールブラックスが32-19で勝ったが、ワラビーズも食い下がった。

19歳のオコナーはFBで先発し、開始直後にはSOギタウの先制PGを呼ぶ快走。相手WTBコリー・ジェーンが抜けてきた24分には冷静に間合いを詰めるタックルでNZのトライを阻止。ハイパントの標的にされても動じず、勇敢で正確なキャッチを反復した。その2年後、2011年ワールドカップには21歳で出場。プールマッチのアイルランド戦、オーストラリアのパスをインターセプトして独走した相手WTBトニー・ボウに逆サイドから猛然と戻り、トライまであと2mの位置で追いついてトライを阻止した場面はまぶたに残る。2011年ワールドカップでは52得点。大会得点ランクの2位に食い込んだ。

この先10年、国際ラグビーの主役を張るんだろうな……そんな予想は、残念ながら、裏切られた。

2013年、酒に酔い、パースで飛行機への搭乗を拒否されるトラブル。オーストラリア協会との契約を破棄され、欧州に新天地を求めたが、2017年2月にはパリでコカイン使用の容疑で逮捕された。あまりに若くしてラグビープレーヤーとして成功したことが災いしたのか、それは転落の人生に見えた。

だが、ワンダーボーイは29歳で、ワールドカップの舞台に、そして日本に戻ってきた。

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