ラグビー日本代表は6月9日(土)、大分・大分銀行ドームで6月のテストマッチシリーズ第1戦で、「シックスネーションズ」の一角・イタリア代表戦に臨み、計4トライを奪って34-17で快勝。「ストラクチャーからのトライだった」とジェイミー・ジョセフHCが振り返ったようにセットプレーを起点とした4トライを解説したい。
前半18分、NO8マフィのトライ
日本代表の1トライ目は前半18分のことだった。相手のタッチキックをFB松島幸太朗が自陣左、10mライン付近からクイックラインアウト。そのボールを受け取ったスーパーラグビーでNO1のボールキャリアの一人であるNO8アマナキ・レレィ・マフィがその突破力を武器に20mほどゲインする。
そこからラックを挟んで右に展開し、CTBウィリアム・トゥポウがラックを形成し、再び左に攻め込む。LOヴィンピー・ファンデルヴァルトがゲインし、ラックを形成した後、左にはFWとBK一体となった重層的なアタックラインが出来ていた。
SH田中史朗から浅く立っていたインサイドCTBラファエレ ティモシーにパス。そのとき、ラファエレの左には3人のFWが立っていた。ラファエレから3人目のHO堀江翔太にわたり、HO堀江は右手によるバックフリップで後ろに立っていたSO田村優へ。SO田村、FB松島、NO8マフィ、FLリーチ マイケル、そして左大外のWTB福岡堅樹へとクイックハンズで渡る。