トップリーグ・プレーオフ決勝は、2連覇を目指すサントリーと、3年ぶりの王座奪回を目指す東芝の組み合わせとなった。
サントリーと東芝は、ともに東京都府中市に本拠地を置き、練習試合等も含めて交流の多いライバルチームだ。大学ラグビーでは早明戦、早慶戦など伝統のカードが特別な存在感を放つ。歴史の長さは名門大学には及ばないが、常に日本の頂点を争ってきたサントリーvs東芝の「府中ダービー」も、やはり特別な存在感を放つ黄金カードと呼べるだろう。
今回は決勝に先立ち、過去の対戦を整理してみた。
サントリーと東芝府中が公式戦で初めて対戦したのは、1984年度の関東社会人リーグ。東芝府中グラウンドでの対戦だった。記念すべき初対戦は、東芝が48-11で勝っている。
サントリーの初勝利は1986年度関東社会人リーグ、2度目の対戦で、サントリーが17-13で勝った。
以後、今季(2012年度)のトップリーグまで、両チームは45回対戦し、東芝が23勝、サントリーが22勝(不戦勝1を含む)。ほぼ互角の成績を残しているのだ。
連勝記録を比べると、東芝は1990年度の東日本リーグから1995年度の東日本リーグまで7連勝を記録。ただしこの時期は東日本では三洋電機、そして全国では神戸製鋼の黄金期で、東芝もサントリーも全国タイトルには届かなかった。