リコーブラックラムズ東京は15日、横浜キヤノンイーグルスとの「事務機ダービー」に勝利し順位を上げただけでなく、これまで6度勝利がなかったチームの連敗記録を阻止。チームを支える会社や社員、そしてファンに大きな喜びをプレゼントした。スクラム、ラインアウトで相手を上回り、FWの頑張りが勝因の一つだった。第一列を守るPR津村大志に試合後話を聞いた。
リコーブラックラムズ東京 PR津村大志
――スクラムについて
相手の組み方をしっかり一週間分析してきて自分たちがどういうふうに組むのかというのを喋って準備してきたんでそれを実戦に出せて組めたんで良かったかなと思います。
(相手の癖とか?)そうですね。アングルつけてきたり、いろんな組み方をしてきたんですけど、特にバインドファイトをかけてきて、前に出てくるチームだったんで、それに合わせるんじゃなくて、自分たちの組み方を準備してきました。
ですけど、やっぱり今日の試合もちょっと押されてしまう部分があったんでそこはHOの大内さんとパディーさんとコミュニケーション取りながら組めたのも良かったかなと思います。

スクラム
――アーリーエンゲージについては?
相手が最初にプレッシャーかけてきてそれに合わせて僕らもかけてしまうみたいなところがあって、そうなってしまうと(レフリージャッジは)フィフティ・フィフティーになってしまうんで。その後のしっかり組んでから押す分には全然問題ないと言われたんで、セットするまでのところをこだわってコミュニケーション取りながらやれたのが良かったかな。
――ブラックラムズのスクラムでこだわっているところは?
まとまる部分ですね。一人ひとりが組むんじゃなくて8人でまとまって組む。後ろの重さというのを前に伝えるというのもあります。

津村大志
――それはカール(・ホフトFWコーチ)さんの教えが大きい?
それもありますし、僕達の中でも色じゃないですけど、ブラックラムズのスクラムの組み方はそういうのだというふうに今は結構いい感じに根付いてきているかなと思います。
――セットプレーの差が勝利に反映されたというのは、試合を終えたときのFWの気持ちは?
むちゃくちゃ嬉しいです(笑)。自分たちよりもランキング上位のチームに対して僕らがプレッシャーをかけることができたのは、自分たちの強みが出せたということでもあるし、まず増す自信がつきますね。
――これから上位との対戦が続きます
相手がどうこうとか、そうなんじゃなくて、僕達がこだわっている部分をどれだけぶつけるかだと思いますし、チャレンジ精神じゃないですけど、そういう方が大きいかもしれないですね。

――事務機ダービーに勝利しました。
CTB濱野さんから会社の歴史などを話てもらい、タンバイ(・マットソンHC)さんからは「今はプロのチームに変わったけど、その前は会社のチームがあったからこそ、今の僕らがある」ということを話されて再認識しました。6年勝てていなかったんで、僕らにとってもいいことですし、会社にとってもやっぱりいいことだと思います。
今日は社長さん、会長さんもいらっしゃっていたので、応援してくれているからこそ、自分たちがラグビーできているんで、こうやって勝つことは自分たちも気持ちいいですし、嬉しいことでもあるんで続けていきたい!