残り30秒からの猛攻・早稲田が劇的な逆転劇で慶應に勝利し準決勝進出 | ラグビージャパン365

残り30秒からの猛攻・早稲田が劇的な逆転劇で慶應に勝利し準決勝進出

2018/12/23

文●編集部


残り30秒。スコアは15−19。4点ビハインドの早稲田は、相手ボールスクラムに対しプレッシャーをかけペナルティーを獲得。直後のラインアウトからフェイズを重ね、この日大活躍したWTB佐々木が全員でつないだボールを右隅にトライ。古田、辻、丹治を要する慶應に勝利し準決勝に駒を進めた。

SCOREBOARD

大学選手権2018 準々決勝 12.22 12:05 秩父宮

  • TRY: (3)  
  • G: (2)  
  •  
  • SCORE
  • T 前半8' 11 宮本瑛介
  • G 前半9' 10 古田京
  • T 後半15' 8 山中侃
  • Gx 後半16' 10 古田京
  • T 後半24' 10 古田京
  • G 後半25' 10 古田京
  •  
  • SUBSTITUTION
  • 後半11' 2 中本慶太郎 → 16 原田衛
  • 後半11' 1 細田隼都 → 17 渡邊悠貴
  • 後半20' 13 三木亮弥 → 22 南翔大
  • 後半31' 3 大山祥平 → 18 菅公平
  • 後半33' 14 小原錫満 → 23 宮本恭右
  • 後半37' 6 川合秀和 → 20 佐藤武蔵
  • TRY: (3)  
  • G: (1)  
  • PG: (1)  
  • SCORE
  • T 前半3' 11 佐々木尚
  • Gx 前半4' 9 齋藤直人
  • T 前半38' 3 小林賢太
  • G 前半39' 9 齋藤直人
  • PGx 後半4' 9 齋藤直人
  • PG 後半20' 9 齋藤直人
  • T 後半45' 11 佐々木尚
  • Gx 後半47' 9 齋藤直人
  •  
  • SUBSTITUTION
  • 後半29' 1 鶴川達彦 → 16 千野健斗
  • 後半29' 2 宮里侑樹 → 17 峨家直也
  • 後半35' 6 柴田徹 → 20 佐藤真吾
  • LINEUPS

  • 1 細田隼都
  • 2 中本慶太郎
  • 3 大山祥平
  • 4 相部開哉
  • 5 辻雄康
  • 6 川合秀和
  • 7 山本凱
  • 8 山中侃
  • 9 江嵜真悟
  • 10 古田京
  • 11 宮本瑛介
  • 12 栗原由太
  • 13 三木亮弥
  • 14 小原錫満
  • 15 丹治辰碩
  • 16 原田衛
  • 17 渡邊悠貴
  • 18 菅公平
  • 19 北村裕輝
  • 20 佐藤武蔵
  • 21 若林俊介
  • 22 南翔大
  • 23 宮本恭右
  • 1 鶴川達彦
  • 2 宮里侑樹
  • 3 小林賢太
  • 4 中山匠
  • 5 下川甲嗣
  • 6 柴田徹
  • 7 幸重天
  • 8 丸尾崇真
  • 9 齋藤直人
  • 10 岸岡智樹
  • 11 佐々木尚
  • 12 中野将伍
  • 13 桑山淳生
  • 14 長田智希
  • 15 河瀬諒介
  • 16 千野健斗
  • 17 峨家直也
  • 18 土田彬洋
  • 19 松井丈典
  • 20 佐藤真吾
  • 21 貝塚陸
  • 22 船越明義
  • 23 梅津友喜
  • COMMENT

    早稲田大学 相良南海夫監督

    とにかく一言だけ勝ち切れた、勝ったことがすべてだと思います


    ――最後、ビハインドで迎えました。


    最後ホーンなるまで、勝つことを信じて、選手を信じて見ていました。今週、選手の方からいろいろ場面ごとの状況作ったを練習してほしいと話があり、残り数分の中で4点ビハインドというシチュエーションを想定し、チームのアタックディフェンスをしていた。それがよかったのかどうかわかりませんが、しっかり最後取り切る意識なのか、選手が絶対勝つという信念を持って戦った結果がこうなったのかなと思います。

    慶應はとにかく4年間勝っていないし、この前、悔しい負け方しているので気持ちを入れて来る。また彼ら慶應高で花園に出たメンバーが多かった。そういうしぶとさとか執念あるという怖さがあった。今日、本当に厳しいゲームなるなと思っていたが本当に厳しいゲームになった。その中で勝った選手たちすごいなと思います


    ――青山学院戦以来、WTB佐々木を先発で起用しました。


    練習のパフォーマンス、佐々木が非常に上がっていた。早慶戦、早明戦とリザーブから投入されたところで、どちらかというとディフェンスいい選手ではなかったですが、流れを変えるディフェンスをその2試合でやってくれたから、彼を頭から使いました。彼は(桐蔭学園の)高校時代、慶應高校に負けて終わっていますので、それにかけたいなと思いました。古賀か佐々木かと思いましたが、4年生の思いと彼のパフォーマンスの良さが起用の理由です。性格はストイックでゴーイングマイウェイです。


    ――課題は?


    何を強みにしているかといえばディフェンスです。ゲームの入り大事にしたが、前半20分まで、フワッとディフェンスしてしまい、アグレッシブに前に出られてなかった。なにはさておき、あまりにも簡単なミスが多すぎた。確かにプレッシャーがあったが、そこを取ればという大事な局面でミスが多かった。懸念していたのは、3週間空いていたので、ゲームライクな練習ができなかったので、それがちょっと出たかなと思います。あまりにもイージーなミスが多かった。練習の精度を上げていきたい。


    ――スクラムの出来は?


    許容範囲じゃないですかね。前半、押し込まれる場面があったが、選手たちがそれなりに修正して対応した。及第点だと思っています


    ――最後、反則でペナルティをもらいました。


    残り30秒で、万事休すという思いもありましたが、まだ風があるなと正直思いました。


    ――明治戦に向けて


    1月2日まで間があるので、相手がどうのこうのというよりも、一度、死んだ身なので、そういう立場なので、とにかく自分たちできること、一日一日成長して、どれだけぶつけることができるか。明治(を考える)より、久しぶり超える正月なので自分らの力を出し切りたい。

    早稲田大学 FL佐藤真吾キャプテン


    内容として早稲田は正直あまりよくなかった。勝ち切れたことがよかった。たくさん課題が見つかった。まだまだこれからやっていかないといけないと思いましたし、気持ちとしてはホッとしました。うれしさよりもホッとした気持ちが強いです。

    ――最後のシーン


    僕が入ったときビハインド背負っていたが、みんなも怖かったと口にした。ゴール前で、あのような練習あまりしてこなかったですが、最後、粘り強く勝てたというのが、今年のチームの強みだとも思いました


    ――4年生の佐々木選手に関して


    まず、佐々木尚が今回の試合で久しぶりの先発になったということで、彼はリザーブで前の試合で途中入っても、いいパフォーマンスしていたので、体を張ってくれるかなと思っていました。前に出続けて、80分間やり続けたことを誇りに思います。普段、部内で一番ストイックな選手です。130名いますが、ラグビーにしても体にしても一番ストイックな選手だと認識しています。

    食事に関しても一つ口に入れるものにしても、毎日の3食以外もすべてに気をつかっている。試合のメンバーは一昨日から筋トレないですが、今日6時半からパワークリーンをやっていたり、自分のメニューとして足とかに装着してやっていたりした。練習後、毎日必ずやっていたり、他の人から見ても凄すぎると言われるほどストイックな選手です。


    ――明治戦に対して


    やってきたことをやるだけということもそうですが、試合の入りをもっと意識しないといけない。明治さんはセットプレーが強いので、スクラム安定しなかったりすることもあったので、まだまだ こだわり続けられることがたくさんあると思うのでこだわり続けていきたい。

    慶應義塾大学 金沢篤ヘッドコーチ


    試合は残念ながら負けてしまいましたが、選手のパフォーマンスはすばらしかった。早稲田と慶應はいつもこういう試合になりますが、ベストを尽くした選手を誇りに思います。

    ――早稲田のディフェンスに対してどう対応


    かなり内側がタイトなのでFWが逃げないこと。そして外側のスペースのところうまく使おうとしたので大きなゲインがあったのかなと思います。自分たちのやろうとしていることはできました。最初から最後までスクラムが一番のキーになったのかなと思います。

    ――そのスクラムについて


    プレッシャーをかけていたと思いますが、自分たちの強いところ出し切れなかった。
    特に勝負どころのゴール前のスクラム、最後のところもそうですが、一番キーのところで、相手側に判定が下ったのはうちにとって厳しかった。


    ――後半10分で1番、2番を変えた


    予定より早かった。レフリーの相性もあるので、フィールドのところの交替もほぼ予定通りだった。


    ――1点差でした。1点の差は


    正直、選手の力として(差)はなかった。どっちに転がるかは勝負ごとなので、1点差で負けたからとか5点差とかどうとかなくて、単純にお互いにすばらしいパフォーマンスで、たまたま今回は早稲田に傾いた。そこがスポーツの残酷なところでもあり厳しいところでもあります。そこに導けなかった責任は感じています


    ――今年の4年生の4年間を振り返ると


    慶應には珍しく才能ある選手が何人かいる代で、最初の方はまとまりがなかったですが最後、2〜3ヶ月は彼らとミーティングして大きく成長した。ラグビー選手としても人間としても成長したと思います


    慶應義塾大学 古田京キャプテン


    結果を求めて自分たちは、自分も含めて4年間やってきて、チームの中にはいろいろ地道に裏の仕事をやってくれる人がいっぱいいて、そういう人が報われるのは結果だけなのでそれが出ないことが悔しいと思います。チームの中だけでなく、メディアの方も、慶應ラグビー部、僕の4年間支えてくださったので、そういう人のために勝ちたかったので悔しいですね。


    ――相手ディエンスをどう崩そうと思っていましたか


    外側のスペースをアタックしようというところで、それができたので得点がとれた。裏のスペースもあるということを確認していました。いくつかゴール前に入って取り切れなかったところもあったので、そこも敗因かなと思います。


    ――最後の部分は我慢してディフェンスしていたが


    僕たち4年間、やってきたディフェンス、プレッシャーかけて、前を見て、いいタックルする。それができていたと思います。あれが僕たちがやってきたことだと思います。


    ――最後のスクラムでペナルティでした。

    明確にスクラムに自信もっていました。判定について僕はわかりません


    ――今日は最後こらえきれなかった。その差は?


    差はあるとは思わなくて、勝負どころはいろいろな要素があるのかなと思います。


    ――4年間を振り返ると


    本当に充実したラグビーのシーズンを送ることができました。1年はジュニア選手権に出させてもらい、2年から対抗戦に出ることができました。でも強豪校に対しての勝ちが少なかったので悔しいですね。

    GALLARY

    開始3分、早稲田WTB佐々木が左サイドを快走

    開始3分、早稲田WTB佐々木が左サイドを快走

     

    慶應WTB小原のタックルを受けながら左隅に先制トライ

    慶應WTB小原のタックルを受けながら左隅に先制トライ

     

    慶應は8分、WTB宮本瑛が早稲田SO岸岡のキックをチャージしてそのまま捕球、トライを返す

    慶應は8分、WTB宮本瑛が早稲田SO岸岡のキックをチャージしてそのまま捕球、トライを返す

     

    抱き合って喜ぶ慶應フィフティーン

    抱き合って喜ぶ慶應フィフティーン

     

    慶應SO古田がコンバージョンを決め逆転

    慶應SO古田がコンバージョンを決め逆転

     

    直後、左サイドを快走したFB丹治からオフロードパスが宮本瑛へ

    直後、左サイドを快走したFB丹治からオフロードパスが宮本瑛へ

     

    宮本瑛がゴールに迫るが、逆サイドから戻った早稲田・佐々木がゴール前1mでトライセービングタックル

    宮本瑛がゴールに迫るが、逆サイドから戻った早稲田・佐々木がゴール前1mでトライセービングタックル

     

    30分、慶應は早稲田ゴール前で34フェイズまで攻撃を継続するがゴールラインを越えられず

    30分、慶應は早稲田ゴール前で34フェイズまで攻撃を継続するがゴールラインを越えられず

     

    5mスクラムで慶應は反則を科され、早稲田FWガッツポーズ

    5mスクラムで慶應は反則を科され、早稲田FWガッツポーズ

     

    攻め返した早稲田は38分、SH齋藤のパスからPR小林がトライ

    攻め返した早稲田は38分、SH齋藤のパスからPR小林がトライ

     

    この日大活躍の早稲田WTB佐々木を慶應FB丹治とWTB小原が止める

    この日大活躍の早稲田WTB佐々木を慶應FB丹治とWTB小原が止める

     

    早稲田のエースCTB中野を止める慶應SO古田とFL山本凱

    早稲田のエースCTB中野を止める慶應SO古田とFL山本凱

     

    後半15分、中盤のPKから慶應は速攻、古田からパスを受けた丹治が豪快に突破

    後半15分、中盤のPKから慶應は速攻、古田からパスを受けた丹治が豪快に突破

     

    No8山中が左隅にトライ

    No8山中が左隅にトライ

     

    後半20分、早稲田はSH齋藤のPGで15-12と勝ち越す

    後半20分、早稲田はSH齋藤のPGで15-12と勝ち越す

     

    24分、慶應は相手ゴール前のPKでスクラムを選択。左を突いたSO古田が逆転のトライ。コンバージョンも決め19-15と逆転する

    24分、慶應は相手ゴール前のPKでスクラムを選択。左を突いたSO古田が逆転のトライ。コンバージョンも決め19-15と逆転する

     

    早稲田LO下川を止める慶應CTB南

    早稲田LO下川を止める慶應CTB南

     

    早稲田がラインアウトを失敗、後半39分、勝ちを確信した慶應だったが、スクラムでまさかのコラプシングの判定

    早稲田がラインアウトを失敗、後半39分、勝ちを確信した慶應だったが、スクラムでまさかのコラプシングの判定

     

    ホーンが鳴った後、早稲田はラインアウトからラストアタック

    ホーンが鳴った後、早稲田はラインアウトからラストアタック

     

    慶應も粘り強く止める。中野を止めるのはSH江嵜

    慶應も粘り強く止める。中野を止めるのはSH江嵜

     

    ブレイクダウンの攻防は24フェイズに及んだ

    ブレイクダウンの攻防は24フェイズに及んだ

     

    スコアボードの時計は84分。逆サイドに走り込んだ早稲田WTB佐々木にパスが渡った

    スコアボードの時計は84分。逆サイドに走り込んだ早稲田WTB佐々木にパスが渡った

     

    必死にタックルする慶應SH江嵜ともつれながら佐々木が左隅に飛び込んだ

    必死にタックルする慶應SH江嵜ともつれながら佐々木が左隅に飛び込んだ

     

    激戦を物語るスコアボード。試合終了時は「86:22」

    激戦を物語るスコアボード。試合終了時は「86:22」

     

    戦い抜き、健闘をたたえ合う両校選手たち。慶應CTB栗原と抱き合う早稲田SH齋藤は桐蔭学園時代のチームメイトだ。

    戦い抜き、健闘をたたえ合う両校選手たち。慶應CTB栗原と抱き合う早稲田SH齋藤は桐蔭学園時代のチームメイトだ。

     

    握手する、SH齋藤とFB丹治

    握手する、SH齋藤とFB丹治

     

    記事検索

    バックナンバー

    メールアドレス
    パスワード
    ページのトップへ