注目の全勝対決は東海大が勝利!両チーム合わせて15トライの乱打戦に | ラグビージャパン365

注目の全勝対決は東海大が勝利!両チーム合わせて15トライの乱打戦に

2020/11/22

文●編集部


11月21日、秩父宮ラグビー場では関東大学リーグ戦、東海大学対流通経済大学の全勝対決が行われた。この試合に勝利するとリーグ戦優勝が大きく近づく注目の一戦。互いに熱い戦いが繰り広げられた。

「この試合で優勝が決まる」(流通経済大・坂本侑翼主将)、「今までやってきたことがどれだけで出せるのかに注力した」(東海大・吉田大亮主将)ここまで全勝の2チームだったが、この試合に対する姿勢が序盤の展開を大きく左右することになる。

 

SO武藤の非凡なパススキルが試合開始直後からチームに勢いをつけた

SO武藤の非凡なパススキルが試合開始直後からチームに勢いをつけた

先制したのは東海大。敵陣22mラインアウトから前試合に続き先発出場のルーキーSO武藤ゆらぎがゲイン、CTB杉浦拓実にオフロードバスでつなぎ杉浦がとトライ。WTB杉山祐太のコンバージョンも決まって7-0。

CTB杉浦拓実の先制トライ

CTB杉浦拓実の先制トライ

 

前半6分、流経大FL篠澤輝のトライで同点に。

前半6分、流経大FL篠澤輝のトライで同点に。

流経大も6分、自陣から粘り強くボールを繋いで、東海陣内までフェイズを重ねるとFL篠澤輝が左隅にトライ。難しい角度のコンバージョンをFB河野竣太がしっかり決め同点とする。

前半18分、東海大NO8吉田大亮主将が左隅にトライ

前半18分、東海大NO8吉田大亮主将が左隅にトライ

16分、流経大がミスタックルでLO横井隼にゲインを許すと、そこから連続アタックでゴールに迫り、最後はNO8吉田大亮がトライを決め12-7と東海大がリード。

WTB谷口宜顕(1年生)のゲインからチャンスをつくる

WTB谷口宜顕(1年生)のゲインからチャンスをつくる

さらに20分、東海大はWTB谷口宜顕のゲインに対してサポートも早くボールを繋いで、最後はSO武藤のオフロードパスが再びCTB杉浦につながりトライ。19-7とリードを広げた。

先制トライのように再びSO武藤がタックルを受けながらもオフロードパスでつなぐ

先制トライのように再びSO武藤がタックルを受けながらもオフロードパスでつなぐ

 

CTB杉浦が2本目のトライで19-7に。

CTB杉浦が2本目のトライで19-7に。

 

WTB杉山祐太のコンバージョンキック

WTB杉山祐太のコンバージョンキック

 

23分には、流経大のハイパントに対して東海大がしっかり対応しマイボールキープすると、SO武藤からFB酒井亮治へのインサイドパスで酒井がゲイン。流経大DFが整備させる前にFW、BKが一体となってボールを繋いでインゴールへ迫る。最後はWTB谷口がトライを決め26-7とした。 

流経大LOボギドラウのゲインからようやくチャンスを迎える

流経大LOボギドラウのゲインからようやくチャンスを迎える

31分、ようやく流経大はチョークディフェンスでボールをもぎ取り攻勢をかける。東海大は戻りきれずオフサイドのペナルティー。流経大は敵陣22m付近のラインアウトから、LOアピサロメ・ボギドラウがゲインしCTBヴィリアメ・タカヤワへのオフロードパスがつながりトライ。26-12とする。

前半序盤に膝を痛めたCTBタカヤワが足を引きずりながらインゴールへ

前半序盤に膝を痛めたCTBタカヤワが足を引きずりながらインゴールへ

 

フィジアンらしい、スペースを駆け抜けたララトゥプア。流経大に行きかけた流れを引き止めた

フィジアンらしい、スペースを駆け抜けたララトゥプア。流経大に行きかけた流れを引き止めた

直後の36分、東海大はハーフウェイ付近のラックサイドでLOワイサケ・ララトゥブアがピックアンドゴーで突破するとそのままインゴールまでボールを持ち込みトライ。東海大は流れを相手に渡さなかった。


前半も残り少なくなり、東海大が自陣22m付近でオブストラクションのペナルティー。流経大はタッチに蹴り出しゴール前のラインアウト。東海大がオフサイドで再びラインアウト。流経大はモールを組んでゴールに迫る。LOポギドラウがインゴールにグラウディングしたかに思われたが、ダブルモーションのペナルティーと判定されトライならず。そのまま前半を終了する。

後半、最初にスコアしたのは東海。SO武藤の非凡なパスワークが冴えた

後半、最初にスコアしたのは東海。SO武藤の非凡なパスワークが冴えた

後半の入り、スコアしたのはリードしている東海。後半2分、ブレイクダウンで東海大がボールに絡み流経大のペナルティを誘い、ゴール前のラインアウト。SO武藤のパスダミーから、タックルを受けながら背面へのオフロードパスがFLノア・トビオにつながり、そのままトライ。

パスをうけたFLトビオがそのままインゴールへ

パスをうけたFLトビオがそのままインゴールへ

 

後半7分、ボギドラウのトライで流経大の反撃が開始

後半7分、ボギドラウのトライで流経大の反撃が開始

7分、流経大は敵陣22mのアタックで、FB河野が相手ディフェンスを3人引きつけてオフロードパス。細かくパスを繋いで外に残っていたLOポギドラウにつなぐと、そのまま抜けてゴール中央までボールを運びトライ。19-38と追撃を開始。

さらに10分、敵陣10m付近のラインアウトからFB河野がステップをきって、狭いスペースを駆け抜けゴール中央へ連続トライ。26-38とする。

河野は、スペースのない位置でもステップを切って、ラインブレイク。スピード力も見せてトライ!

河野は、スペースのない位置でもステップを切って、ラインブレイク。スピード力も見せてトライ!

 

ボギドラウのオフロードパス

ボギドラウのオフロードパス

ここで東海大はSO丸山凛太郎を投入。悪くなった流れを変えようとする。それでも54分、流経大は敵陣22m手前でCTBイノケ・ブルア、WTB園田亜弥斗、ポギドラウの連続オフロードでボールをつなぎ、最後は12番土居大吾がトライを決め、31-38とする。

パスをうけた土居がそのままインゴールへ

パスをうけた土居がそのままインゴールへ

 

 

イノケの突破力から再びチャンス。

イノケの突破力から再びチャンス。

さらに17分、流経大はCTBイノケのゲインからSH野村悠がトライを決め、ついに流経大が同点とする。

後ろからサポートに入っていたSH野村が同点のトライ

後ろからサポートに入っていたSH野村が同点のトライ

 

最大26点差あった点を連続トライで同点に。残り時間は20分。

最大26点差あった点を連続トライで同点に。残り時間は20分。

 

流経大の流れを止めた、ララトゥプアのトライ

流経大の流れを止めた、ララトゥプアのトライ

しかし直後の19分、キックオフボールを流経大FB河野がタッチキックに蹴ろうとするところ東海大WTB谷口がチャージ。ルーズボールを谷口がキャッチし、LOララトゥプアにパスしトライ。43-38と東海大が再びリードする。

再びリードした東海大は切り替えに成功し、SO丸山がゴール中央にトライ

再びリードした東海大は切り替えに成功し、SO丸山がゴール中央にトライ

31分、東海大は自陣22手前ラインアウトから、FB酒井のゲインで敵陣に入ると、左右に大きくボールを展開し流経大ディフェンスを揺さぶり、ボールを継続すること13フェイズ。NO8吉田がゲインでゴール前まで前進。流経大もペナルティーをせずにディフェンス。東海もボールをキープ。流経大がボールに集積してディフェンスラインに綻びが見えたところSO丸山がゴール中央にトライ。50-38とリードを広げた。

後半42分、ナサミラのトライで勝負を決めた!

後半42分、ナサミラのトライで勝負を決めた!

ハドルを組む流経大。「まだいけるぞ」ともう一度声をかけ、残り時間に挑む。電光掲示板は40分のランニングタイムが近づくが、アディショナルタイムは5分。

41分、東海大は相手ペナルティーでゴール前のラインアウトのチャンス。FWにこだわり、ドライビングモールで最後はFLレキマ・ナサミラが勝負を決めるトライ。

東海大が壮絶な80分を制し、55-38として勝利。全勝をキープし、リーグ戦優勝を大きく引き寄せた。勝利した東海大は1週空けて12月5日に最終戦で日大と戦う。敗れた流経大は大東文化大と対戦する。

今シーズンは特別ルールということで順位は総勝ち点制となり、ボーナスポイントも加算される。ボーナスポイントは、勝敗に関係なく4トライ以上獲得した場合、7点差以内で敗れた場合にそれぞれ勝ち点1が加算される。

東海大が日大に勝利、または4トライ以上獲得、または7点差以内で敗れた場合、優勝。
流経大は単独優勝の可能性がなくなったが、東海大が日大に敗れ、流経大が大東文化大に61点差以上をつけて勝利すれば、優勝することができる。

同日行われた日大が88-5で大東文化大学に大勝しているので可能性がないわけではない状況だ。いずれにしても、大学選手権を視野にチーム力の底上げに向けた選手起用も考えられるので最終節に互いにどんな戦いを見せるか注目だ。

COMMENT

東海大学 木村季由監督


今日の試合は6試合目で、前回の試合から間が短いためコンディションを整えつつもチャレンジングな試合をアグレッシブに全員がハードワークして動き続ける、をテーマにしていました。前半、ディフェンスもしっかりと前にでて、タックルできていて理想的なかたちでできていた。後半、相手の強いランナーに意識が強すぎて、ほころびがでてああいう展開になったのは反省すべき点ですが最後に勝てたのは良かった。次は間が少し空きますが、トレーニングして臨みたい。

SO武藤の安定感あるプレーは現状のチームにフィットしている印象を強く与えた

SO武藤の安定感あるプレーは現状のチームにフィットしている印象を強く与えた

――SO武藤から丸山への交代のタイミングと今後の起用については


後半最初の入りでは変える予定はなかったんですが、10分くらい様子をみようかなと。ただ、想定外の流れになったので早めの交代となりました。攻める姿勢を呼び起こす意味でも変えました。

武藤の場合、前がよく見えるし安定したプレーで周りが対応しやすいのでチームの中で機能している。

丸山は自分で動いて仕掛ける。周りのかみ合わせでうまくいく時とうまくいかない部分があったがここは本人にもう少し成長してほしい。お互い成長してSOはどっちがスタートにいくのか最後まで見極めていきたい。


――二人が同時に出るということも考えていますか?


今年は春からの積み重ねがあるわけではないので、選手権に向けて一発勝負でどうこうはあまり考えていないです。練習の中でどういう組み合わせがいいのか、どういうポジションにするのかということもを考えて2人が出る場合もあるかもしれません。

東海大学 NO8吉田大亮キャプテン


ゲームの入り、今まで自分たちがやってきたこと出し切るということで、前半やるべきことを出せました。後半、流経大の得意なアンストラクチャーな場面で、強いランナーに走られてしまい、一時は同点になりましたが自分たちのやることを見失わずできたのは収穫です。

流経大はランとオフロード、強いランナーを使ってくるということはわかっていたので、速いセットで、ノミネートすることを徹底しようとしましたが相手のスピードに対して後手に回ってしまったので、相手に有利な時間を作らせてしまいました。ただ、今日の試合で、練習では経験できないアタックを経験できたことをチームの経験値に変えて、今後、常に修正できるように上を目指していきたい。

同点に追いつかれても、自分たちのやることは変わらない。変えたら悪循環になるとおもったので、しっかりキックオフのチャージから、うまく断ち切ることができた。

――選手権が近づく中での手応えは

昨シーズンのチームよりも、ずば抜けた選手がいなくて一人ひとりがチームとしてやることを理解してやりきる。だれが出ても東海のラグビーが体現できることが今年の強みだと思っています。チーム無いの競争を高めて、より成長していきたい。


東海大学 SH中村友哉バイスキャプテン


チャレンジする部分ができていた場面とできなかった場面がゲームで出た。


――ハーフ団として武藤・丸山の両SOについて


武藤はチームで決めたことを忠実にやる。準備していたことを出しやすい。落ち着いて「プレーできる。丸山は、攻める意識が強い。自分も攻めたい方なので、丸山が入ったときにギアをあげることができる。

流通経済大学 内山達二監督


この試合勝てば優勝が決まるということで、思った以上に選手たちの体が動いていなかった。プレーができなかった。そこを東海大さんが逃さずにペースを取られてしまった。後半盛り返したが自分たちのミスで取られてしまった。 自分たちのちから出しきれなかったことは今後の課題。


――今日の部分で優位に立ちたかったか?


しっかりFWの前進と獲得。我々のテンポを出したかった。


――まだ優勝の可能性もあります。

この一つのゲームに勝つということにこだわっていました。
頭切り替えてがんばります。

流通経済大学 坂本侑翼キャプテン


自分たちはここで優勝決めようと臨みました。前半、東海のアタックうけてしまい、自分たちのラグビーを出せずにやられてしまいました。後半、いいかたちにすることができましたが、自分たちのミスから相手の勢いを取り戻させてしまった。

FWで(リズムに)乗られてしまって、ディフェンスの幅が狭くディフェンスが寄ってしまった。後半はスペーシングしてボール保持して自分たちのアタックをしようとボールをポゼッションしたことで同点に追いつくことができた。ハドルではディフェンスについて話をしていた。


――まだ優勝の可能性があります。大東大戦にむけてどのようにモチベーションをあげていくか?


自分たちがボールをもてばトライまで持っていける。セットプレー、ブレイクダウン、一つずつ修正して自分たちのアタックができるようにしたい。(得失点差については)点を取られてしまうのも行けない。圧倒的に大東文化大戦は勝ちたい。

流通経済大学 FB河野竣太 


前半は、自分たちのラグビーをしようとしましたが、自分たちのミスで相手に勢いを与えてしまいトライをとられてしまった。後半盛り返したが、勢いプラスアルファが足りなかった。同点になったときにリセットできるか重要だった。そこでミスしてリセットできなかった。自分たちのアタックをもう1回(やる)ということができなかった。

関東大学リーグ戦 2020.11.21 秩父宮

  • TRY(9)
  • G(5)
  • PG(0)
  •  
  • 前半3分 T 13.杉浦拓実
  • 前半4分 G 14.杉山祐太
  • 前半18分 T 8.吉田大亮
  • 前半19分 Gx 14.杉山祐太
  • 前半21分 T 13.杉浦拓実
  • 前半22分 G 14.杉山祐太
  • 前半24分 T 11.谷口宜顕
  • 前半25分 G 14.杉山祐太
  • 前半37分 T 4.ワイサケ・ララトゥブア
  • 前半38分 G 14.杉山祐太
  • 後半4分 T 7.ノア・トビオ
  • 後半5分 Gx 14.杉山祐太
  • 後半20分 T 4.ワイサケ・ララトゥブア
  • 後半21分 Gx 22.丸山凜太朗
  • 後半35分 T 22.丸山凜太朗
  • 後半36分 G 14.杉山祐太
  • 後半42分 T 19.レキマ・ナサミラ
  • 後半44分 Gx 14.杉山祐太
  •  
  • PENALTY
  • PK(8)
  • FK(1)
  • TRY(6)
  • G(4)
  • PG(0)
  •  
  • 前半6分 T 6.篠澤輝
  • 前半8分 G 15.河野竣太
  • 前半34分 T 13.ヴィリアメ・タカヤワ
  • 前半36分 Gx 15.河野竣太
  • 後半7分 T 5.アピサロメ・ボギドラウ
  • 後半8分 G 15.河野竣太
  • 後半12分 T 15.河野竣太
  • 後半13分 G 15.河野竣太
  • 後半15分 T 12.土居大吾
  • 後半16分 Gx 15.河野竣太
  • 後半18分 T 9.野村悠
  • 後半19分 G 15.河野竣太
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  • PENALTY
  • PK(13)
  • FK(0)
  • MEMBER_東海大学

  • 1 田草川恵(3年)後半24分 OUT → IN 16徳田悠人
  • 2 山田生真(4年)
  • 3 前田翔(3年)後半31分 OUT → IN 18星野克之
  • 4 ララトゥブア・ワイサケ(2年)
  • 5 横井隼(4年)後半31分 OUT → IN 20後藤善次郎
  • 6 ジョーンズ・リチャード剛(3年)後半31分 OUT → IN 19レキマ・ナサミラ
  • 7 ノア・トビオ(3年)後半12分 OUT → IN 17土一海人
  • 8 吉田大亮(4年)
  • 9 中村友哉(4年)後半36分 OUT → IN 21柴田凌光
  • 10 武藤ゆらぎ(1年)後半12分 OUT → IN 22丸山凛太朗
  • 11 谷口宜顕(1年)
  • 12 赤木凜(4年)
  • 13 杉浦拓実(4年)
  • 14 杉山祐太(4年)
  • 15 酒井亮治(3年)
  • 16 徳田悠人(3年)
  • 17 土一海人(3年)
  • 18 星野克之(3年)
  • 19 レキマ・ナサミラ(2年)
  • 20 後藤善次郎(4年)
  • 21 柴田凌光(3年)
  • 22 丸山凛太朗(3年)
  • 23 千葉真之亮(3年)
  • MEMBER_流通経済大学

  • 1 小川寛大(4年)後半20分 OUT → IN 16飯野翔也
  • 2 松田一真(4年)
  • 3 津嘉山廉人(4年)
  • 4 タマ・カペネ(3年)
  • 5 アピサロメ・ボギドラウ(2年)後半35分 OUT → IN 19シンクル寛造
  • 6 篠澤輝(1年)後半36分 OUT → IN 17神田康生
  • 7 坂本侑翼(4年)
  • 8 南太陽(2年)
  • 9 野村悠(3年)
  • 10 荒木龍介(3年)
  • 11 堀井雄登(2年)
  • 12 土居大吾(2年)
  • 13 ヴィリアメ・タカヤワ(4年)前半36分 OUT → IN 23イノケ・ブルア
  • 14 園田亜弥斗(3年)後半37分 OUT → IN 22中川彪流
  • 15 河野竣太(3年)
  • 16 飯野翔也(3年)
  • 17 神田康生(1年)
  • 18 吉川豪人(3年)
  • 19 シンクル寛造(2年)
  • 20 西山大樹(3年)
  • 21 武井陽昌(1年)
  • 22 中川彪流(4年)
  • 23 イノケ・ブルア(3年)
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