女子ラグビー・最新情報2020(3)シーズン再開が待てない…選手の移籍情報をチェック | ラグビージャパン365

女子ラグビー・最新情報2020(3)シーズン再開が待てない…選手の移籍情報をチェック

2020/07/02

文●大友信彦


カレンダーを見ると、この週末は太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2020の最終第4戦、鈴鹿大会が開かれているはずだった。東京、静岡、秋田、鈴鹿の4戦を戦って、それぞれのチームはどんな成長を果たしていただろうか……と想像すると切なくなるが、ちょっと待て、新年度の各チームの陣容も、把握できていないことに改めて気付いた。
とはいえ、まだなかなか直接取材は難しい時期だ。そこで、各チームのHPを訪ねたり、問い合わせるなりして、各チームの戦力情報を調査してみた。まだまだ不完全だが、把握できた情報をお届けしよう。

第3弾は、昨季の太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ総合7-9位だった3チームの情報をお届けする。

日本体育大学女子ラグビー部(昨年総合7位)

東京五輪スコッドにも選ばれている松田凛日

東京五輪スコッドにも選ばれている松田凛日

そして日体大。一昨年の7人制・15人制2冠完全制覇から昨年は一転、太陽生命シリーズ総合7位、15人制でも関東大会決勝に進めず全国大会を逃したが、復活に向けて強力な新戦力を得た。ビッグネームは昨年4月の北九州セブンズで17歳4カ月という史上最年少でサクラセブンズデビューを飾った松田凛日(國學院栃木)。ご存知、ワールドカップ4大会代表の日本代表レジェンド松田努さんの娘で、中学時代から注目を集めた逸材だ。松田は先輩の大竹風美子、平野優芽、田中笑伊、永田花菜とともに来年の東京五輪まではチームを離れることが多くなりそうだが、期待の新人はまだまだたくさんいる。

福岡レディースの主将を務めた吉野舞祐

福岡レディースの主将を務めた吉野舞祐

秋のU18セブンズで圧巻の強さで2連覇を飾った石見智翠館からPR小牧日菜多とWTB野口澄香。昨年のサニックスワールドユースで初優勝を飾った福岡レディースから主将だったCTB/WTB吉野舞祐(まゆ=新宮)、地蔵堂萌生(ぢぞうどう・めい=筑紫)。

春のルーパスルーブカップでブレイブルーブと國學院栃木を破り初優勝、秋のU18女子セブンズでも準優勝の好成績を残した関東学院六浦からは、そのルーパスルーブカップで豪快なトライを連発したWTB佐藤日向子、パワーとコミュニケーション力が光るPR牛嶋菜々子。

昨年のU18東軍のSHを務めた高橋沙羅

昨年のU18東軍のSHを務めた高橋沙羅

千葉ペガサス/東京フェニックスで高1から太陽生命シリーズを戦い、昨年のU18花園女子15人制では東軍SHを務めた高橋沙羅(湘南工科大府)。さらにコベルコカップ準優勝の九州代表からPR森永菜月(熊本レディース/九州学院高)、新野由里菜(長崎レディース/大村工)、近畿代表から東あかり(神戸甲北)。PR林美緒(岡崎城西)はパワーリフティングからの転向。タレント揃いの新入生たちの、上級生とのレギュラー争いが活性化しそうだ。

卒業生では永井彩乃と片山菫が横浜TKMへ就職で移籍。東京五輪スコッドの清水麻有は日体大大学院に進学、堤ほの花は(株)ディックソリューションエンジニアリング、立山由香里は(株)データバンクに就職して、日体大を拠点に五輪に向け練習している。


自衛隊体育学校PTS(昨年総合8位)

自衛隊チームの葛西主将。昨年のサクラフィフティーンでも活躍した

自衛隊チームの葛西主将。昨年のサクラフィフティーンでも活躍した

コアチーム昇格1年目の昨年は年間総合8位に食い込んだ自衛隊体育学校PTS。FB平山愛とWTB葛西杏奈はサクラフィフティーンの欧州遠征に参加、スコットランド戦の金星に貢献しており、来年の15人制ワールドカップでも期待の存在だ。
新戦力は、昨年一般の自衛官として入隊し、各地の集合訓練を経て体育学校に配属されてきた4人だ。

山本久代(東京フェニックス時代)

山本久代(東京フェニックス時代)

山本久代は神戸甲北高から日本女子体育大に進学し、2018年まで東京フェニックスでプレー。サクラセブンズの浅見敬子HC(当時)からも高い評価を得ていた。
黒田美織は大阪のアナン学園、花園ホーリーホックでプレー、高2の2017年太陽生命シリーズ保土ケ谷大会にチャレンジチームで出場、3トライをあげた実績を持つ。藤春柚香は八戸レディース/八戸工大一高で2018年コベルコカップの東北代表に、小松崎菓鈴(かりん)は常総学院から北海道・関東代表に参加していた。チームの選手層も徐々に厚くなってきた。

北海道バーバリアンズディアナ(昨年総合9位)

北海道ディアナの岡村主将。ステップの切れ味は抜群だ

北海道ディアナの岡村主将。ステップの切れ味は抜群だ

毎年実施しているNZとの交換留学生制度も、今年は日本からは派遣したもののコロナの影響でNZからの来日は実施できなかったが、カンタベリー女子コーチのキム・ブラウン新ヘッドコーチのもと、バーバリアンズの男子選手と強度の高い練習を行って現有戦力のレベルアップを目指す。主将の岡村由惟は持ち味のキレのいいプレーがさらに進化。

佐藤優

佐藤優

昨年6カ月のNZ留学を経験した田中怜恵子、昨年チームに加わった佐藤優は得意のキックに、三枝千晃はスピードに磨きをかけている。昨年、太陽生命シリーズ4大会で合計30トライでトライ王、シーズン最多トライの新記録を樹立したニア・トリバーはアメリカに帰国して東京五輪セブンズ代表入りを目指している。東京五輪への凱旋、ディアナのチームメイト小笹知美との対戦は実現するか?

大友信彦
(おおとものぶひこ)

1962年宮城県気仙沼市生まれ。気仙沼高校から早稲田大学第二文学部卒業。1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』(文藝春秋)で活動。’87年からは東京中日スポーツのラグビー記事も担当し、ラグビーマガジンなどにも執筆。

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