1月5日(土)、大阪・近鉄花園ラグビー場で「花園」こと全国高校ラグビー準決勝2試合が行われた。1試合目はAシードで唯一ベスト4に残った常翔学園(大阪第1)が国学院久我山(東京第1)から9トライを奪い57?0で圧勝、14年ぶりの決勝進出となった。2試合目は御所実(奈良)が茗渓学園(茨城)を48?17で制し、4年ぶり2度目の決勝進出を決めた。1月7日の決勝戦のカードは常翔学園と御所実となった。
常翔学園の攻撃力が前半から爆発! 9トライを挙げて国学院久我山を圧倒した
1試合目はAシードの常翔学園が、「最初から攻めてボールを動かすという狙い通りにゲームを進めることができた」と野上友一監督が振り返ったように、前半から国学院久我山を圧倒する。走力に長けた重一生(3年)を、SHではなく、昨シーズンまでの定位置のFBでプレーさせることにより、相手のキックオプションを制限。さらに接点とラインアウトでプレッシャーをかけてボールを奪うと、FB重やCTB中西映都(3年)の突破力を武器に相手ゴールに迫り、前半だけで4トライを奪った。
後半、重をFBからSHでプレーさせた常翔は攻撃の手を緩めることなく、昨年度、2年生ながら高校日本代表に選出されたWTB松井千士(3年)のハットトリックとなるトライなど5トライを挙げて、終わってみれば57-0で圧勝。6回連続敗退していた準決勝の壁を破り14年ぶりの決勝進出を決めた。