7月23日から開幕した第12回全国高等学校7人制ラグビー大会は、國學院栃木(栃木)がカップトーナメント優勝を果たし初の日本一に輝いた。
2025/07/25
文●編集部
GALLARY 決勝 國學院栃木 33‐7 大分東明






國學院栃木 吉岡肇監督(今大会は部長)

國學院栃木 吉岡肇監督(今大会は部長)
(日本一は)初体験なので、感無量です。全試合、(失点は)0か5か、7点で(全6試合を通して)2トライ取られる試合はなかった。ディフェンスの勝利、「根性」勝ちですね。ディフェンスで魅せたくはないが、波のようなディフェンスで真骨頂が見せられた。7月は秋田や宮城でセブンズ以外の選手は招待試合に参加して、私が連れていった。7月は期末テストが終わってから、3週間くらい、セブンズのチームは土日、土日としっかり練習できた。
(キャプテン福田)恒秀道のお父さんの秋田ノーザンブレッツのセブンズのプロのコーチ(早稲田大、東芝で活躍した福田恒輝さん)のアドバイスを受けながら、(吉岡)航太郎コーチが指導した。國栃らしく、誰がというよりか、國栃ファミリーの力での優勝だった。
國學院栃木 吉岡航太郎コーチ(7人制大会は監督)

吉岡航太郎コーチ(セブンズでは監督)
7月5日ころからセブンズの練習をしていました。福田コーチに落とし込みをしてもらって、(福田コーチが)いらっしゃらないときに私が反復練習をしていました。僕は福田コーチの教え通りに指導し、恒(秀道)も池田もセブンズアカデミーの経験があるので、主体性を持ってチームトークしていた。スーパールーキーの(1年の)白谷怜大は堂々としていてすごかったです。最初はリザーブかなと思っていましたが、決勝でも2トライを挙げてくれた。少し休んで、また15人制を頑張ってもらいたい。
國學院栃木 福田恒秀道(3年)キャプテン

福田恒秀道
素直に初の日本一なので嬉しい。本当にずっとよくても準優勝に終わっていたので、セブンズの練習が始まったときから日本一と言ってきて、自分たちの代で初優勝できて嬉しいです。

自分たちが一番きつい練習をしてきた自負があり、全員がきついときにハードワークできたことが優勝できた要因だと思います。ディフェンスをずっと大事にしてきて、そのしぶとさをセブンズでも出した。1人が1.5人分動いて、ハードワークして体格差を埋められるようにした。相手が強くなってきたら1人目がロータックルして、2人目がボールを殺すことをやっていました。
セブンズを通して、チームの一体感が出てきて、一人ひとりがチームのためにプレーしてくれて花園にもつながるかな。
國學院栃木 池田健心 カップトーナメントMVP

左から難波剛司(石見智翠館)、荒木奨陽(中部大春日丘)、池田健心(國學院栃木)
僕がMVPになれると思っていなかったので嬉しいです。(3回合宿に呼ばれた)セブンズアカデミーの経験は活きたと思います。掛け声であった「根性」や、ディフェンスだと我慢とか、気持ちで負けなかったことが大きい。
決勝は後半最初のトライをとられて14-7になったときがつらかったです。トライされたことは忘れて、次に切り替えてやっていこうと話した。花園でも全国優勝したいです!
1年生ながら2トライを挙げた白谷怜大
最初はすごく緊張していたけど、試合をやっていくにつれて、練習でやっていたプレーや自分の得意なプレーを出すことができた。