「今はセブンズに恩返しをしたい」
勝って当然、と言いたげな顔だった。
7月13日、ワンデートーナメントで行われたジャパンセブンズ。優勝したのはSDS(セブンズ・デヴェロップメントスコッド)だった。準決勝では帝京大を29-17で、決勝では2年連続でファイナルに勝ち上がってきた大阪府警を26-12で退けた。表彰式を終え、ミックスゾーンに現れた津岡翔太郎は「負けることは考えていなかったので」と、ちょっとニヒルに言った。

津岡翔太郎
津岡は現在のセブンズスコッドでは最古参の29歳。2019年にスコッド入りし、東京五輪はバックアップ。その後、所属していたコカ・コーラが廃部になったあとも日本協会とセブンズ専任選手として契約し、なかなか選手が集まらない男子セブンズを支え、パリ五輪に出場した。

――次のロサンゼルス五輪はターゲットとして見えているのですか?
そう聞かれた津岡は答えた。