中学日本一は伏見中!國學院大學久我山中との決勝を制し初優勝 | ラグビージャパン365

中学日本一は伏見中!國學院大學久我山中との決勝を制し初優勝

2014/09/15

文●斉藤健仁


9月13日から15日まで茨城県水戸市のケーズデンキスタジアム水戸などで「太陽生命カップ2014 第5回全国中学生ラグビーフットボール大会」が開催された。第1ブロック(中学校の部)は初優勝を狙う京都市立伏見中(関西1)と第2回大会以来の優勝を目指す國學院大學久我山中(関東1)の対戦となった(20分ハーフ)。

 

伏見中がモールから先制トライ!

伏見中がモールから先制トライ!

先制したのは赤いジャージーの伏見中だった。前半4分、ゴール前からモールを押し込み、最後はLO相根大和(3年)が押さえ、SO丸尾佳輝のゴールも決まって7-0。

ハットトリックを達成した相根

ハットトリックを達成した相根

9分にも再び伏見中がモールからLO相根がトライ(12-0)。さらに17分、ゴール前のチャンスから、FWで攻め込み、LO相根がラックサイドを突いてハットトリックとなるトライを挙げて、伏見中が19-0と大きくリードして前半を折り返した。「前の試合で活躍できなかったので、何とか自分のプレーをしたかった」(相根)

 

接点でファイトする伏見中

接点でファイトする伏見中

後半は國學院大學久我山中がFWとBK一体となってボールを継続するも、伏見中は接点での力強さと粘りのディフェンスでゴールラインを割らせない。

久我山の意地のトライ!

久我山の意地のトライ!

すると伏見中が浅いライン攻撃からペースを再びつかみ、12分にはFB笹岡海斗がトライを挙げて26-0。ロスタイムに國學院大學久我山中のPR朝田将多(3年)に意地のトライを許す(26-7)も、試合はそのままノーサイド。

初優勝の瞬間!

初優勝の瞬間!

伏見中が26-7で勝利し、第1ブロック(中学校の部)で初優勝を達成した。関西地区の中学校が優勝したのは2012年大会の天理中以来のことで、京都府の中学校としては初めての中学王者に輝いた。

 

両チームのチーム内のベストプレイヤー(2日目のパフォーマンスによる選出) 伏見中はFB笹岡、久我山中はSH齋藤が受賞

両チームのチーム内のベストプレイヤー(2日目のパフォーマンスによる選出) 伏見中はFB笹岡、久我山中はSH齋藤が受賞

優勝した伏見中の井口隆路監督は「練習からやってきたフラットアタックを信じてやることができ、アタックでもディフェンスでも前に出続けることができた」と選手たちを称えた。CTB山本秀主将(3年)は「昨年は2回戦で茗渓学園中に負けました。先輩たちの思いに応えるためにも絶対優勝しようとチーム一丸になることができました」と声を弾ませた。

敗れた國學院大久我山中の土屋謙太郎監督は「決勝まで来ることができましたが負けて悔しいです。これが実力、完敗です」と肩を落とした。

 

最も反則が少なかった高鍋町立高鍋西中

最も反則が少なかった高鍋町立高鍋西中

なお第1ブロック(中学生の部)で最も反則が少なかったチームは高鍋町立高鍋西中、最もトライを挙げたチームは茗渓学園中だった。

 

最多トライ数を上げた茗溪学園中

最多トライ数を上げた茗溪学園中

◇第1ブロック(中学生の部) 最終成績
優勝:京都市立伏見中(初)
準優勝:國學院大久我山中
3位:天理中
4位:秋田市立将軍野中
5位:名古屋市立高杉中
5位:茗渓学園中
7位:長崎市立三和中
8位:高鍋町立高鍋西中

 

PHOTO GALLERY

伏見中FB笹岡

伏見中FB笹岡

 

久我山中SH齋藤

久我山中SH齋藤

 

 

 

伏見中、粘りのディフェンスでゴールラインを割らせない

伏見中、粘りのディフェンスでゴールラインを割らせない

 

伏見中FB笹岡のトライ

伏見中FB笹岡のトライ

 

 

プレーでもチームを引っ張った山本主将

プレーでもチームを引っ張った山本主将

 

斉藤健仁
スポーツライター。1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。印刷会社の営業を経て独立。サッカーやラグビー等フットボールを中心に執筆する。現在はタグラグビーを少しプレー。過去にトップリーグ2チームのWEBサイトの執筆を担当するなどトップリーグ、日本代表を中心に取材。プロフィールページへ


 

記事検索

バックナンバー

メールアドレス
パスワード
ページのトップへ